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タオルを荷台に積みながら、朋香ちゃんと桜乃ちゃん(※名前聞いた)の話を聞いた。



「んなのやんなくていいと思うよ。月城さんの仕事だし」

「でもやらなかったら、なに言われるかわからないんですよー」

「自分の仕事は、自分でやれって言ってやれ」

「そ、それが…青学の先輩達が異様に月城さんの肩を持つんですよ…」

「はい?」

「私達もバスで来たんですけど!桜乃がリョーマ様の隣だったんですけど、月城さんがリョーマ様の隣がいいって言い始めたら、先輩達が桜乃に席を変われ変われって!」



うわぁお。なんかよくわからないけど…あれか?月城さんは、お嬢様的な?

いや、あのブリっ子っぽいのがお嬢様とか考えられん。あ、でも天龍寺さんはお嬢様っぽかったな。

髪型とか派手だったし。

ちなみにメイクは、天龍寺さん、月城さん共にバッチリでした。あたしもさすがにメイクは、してるけどあんなに厚くはない。



「とりあえず、なんか先輩達が変なんですよ!まともに練習しないで月城さんの心配ばっかりしてるし!」

「う、うーん…さすがにあたしにはわからないけど。とりあえず、今日1日頑張ってみな。愚痴なら後で聞いてあげるから」

「璃亜さんマジいい人!」

「そうでもないけどねー。あ、もし月城さんになんか言われたらあたしに言われたって言っていいからねー!じゃあ、2人も頑張れよー」

「あっ…璃亜さんも頑張って下さいね!」



もう少し話を聞いてあげたかったのはやまやまだが、今はマネージャーの仕事中な訳で、時間を無駄に出来ないのだ。

ましてや、あたしは2校だし。

それにしても、月城さんと青学ねぇ…?後で、柳くんにでも聞いてみようかなー(データ的な意味で)。

そして手早くドリンクを作って台車を走らせた。ちなみに緑山のドリンク作りにちょっと時間が掛かった。


立海と同じでオリジナルらしくて調合するのが大変でした。てか、こんなに細かいのかよ…とブツブツと文句言いつつプリントを見ながら作りましたとさ。


そして場所が近かった六角にタオルとドリンクを届けてから、すぐに緑山のコートに向かった。



「おーい、タオルとドリンク持って来たよー」

「オキラクちゃん、どうする?」

「いいよ、休憩にするよ」

「でもよくわからんない奴が作ったドリンクってどうな訳?」

「まぁ、一応飲んでみるかー」



ホント、こいつ等…
ありがとうも言えんのか!

いや、別にいいけど。
これが仕事な訳だし、やって当たり前の事だからね。

とりあえず、タオルとドリンクを置いてから緑山の奴等のメニューに目を通した。





(ねぇ、これホントにあんたが作ったの?)
(…楠木璃亜ね。で、そうだけど?)
(へぇ…やるじゃん)
(コーチが作るのと変わんないよねー)
(あぁそう。そりゃ、よかったよかった)
(ふーん、真面目っぽいじゃーんこいつ)
(こいつ、言うなや。いいから練習しろ)
(なら楠木さん?でいい訳?)
(もうなんでもいいよ)
(じゃあ一応、璃亜さんて呼んであげる)
(あたしは、オキラクちゃんでいい?)
(…やめてくれる?)

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