×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

(3/4)


う、うーん…うるせぇ…。

どうやら、目的地に着いたのだろう。とんでもなく騒がしい声にイライラしながらあたしは、ゆっくりと目を開けた。



「むっ…起きたか」

「…うん、ブン太と赤也がうるさくてね」

「ふふっ、でもそろそろ着くからタイミングとしてはよかったんじゃない?」

「うわ、幸村くん…なにしてんの」

「ふふっ、なにって罰ゲームありのトランプ大会だよ」

「うわぁ!やだぁっ!また俺じゃないッスかー!」

「ブンちゃんと赤也は、分かりやすいからのぉ」



隣を見れば座席を回転させて向かい合いながらトランプをしている4人が目に入る。

更にあたしの座席の後ろから手が伸びているので、多分6人でやってるのかね。

とりあえず、ジャッカルくんと柳生くん以外の6人でやってるっぽい。

てか、普通にブン太と赤也が負けるしかないメンバーじゃねぇか。やめてやれよ。



「あ、真田くん…もしかしてあたしのせいで参加出来なかったの?」

「い、いや…そんな事はない」

「璃亜に甘えられてあたふたしてる真田が面白気持ち悪かったから、放っておいただけだよ」

「いや、甘えた覚えないけど」

「まさかの面白気持ち悪いはスルーなんじゃな」

「幸村くんに突っ込んだから終わりかなって、あたしが的な意味で」



とりあえず、もうそろそろ着くらしいからギャーギャーと騒ぎながらトランプをしている6人を見ながら過ごした。

まぁ、結果はわかりきってるから途中で真田くんに合同合宿に参加する学校について聞いていた。


ちなみに真田くんが青学の手塚って人と越前って人が好きなのはわかった。

何度も言われたからね。
いや、他の学校についても教えてくれよ。



「ふーん…じゃあ大体の学校が2年生中心なんだ。で、緑山だけが1年生中心と」

「もちろん、3年生の先輩もいるが…中等部からずっとテニス部だったせいか、色々と我々が任される事が多くてな」

「そう言えば、うちも先輩少ないもんねー」

「結局は、強い者が上に立つ事になる。それを気に入らない輩も多かったからな」

「嫉妬ですね、わかります」



まぁ、確かに…先輩なのに試合に出れないとか嫌だもんなぁ。いくら、自分より上手いからって…。

だから余計に先輩がいないのか。いや、あたしからしたら有り難いけどね。

変に気を使わなくて済んでるしね。


prev|next

[戻る]