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まぁ、とりあえずミーティングは終わった訳で…その後は、自主練になった。
つまりは、自由である。
ちなみにあたしは、普通に帰ろうと思います。
「じゃあ、あたしかえっ…」
「璃亜先輩!ちょっと打ちません?」
「いや、璃亜は俺の妙技を見るんだよい!」
「いや、話聞けよ」
「ふふっ、ホントに帰るのかい?」
「い、いえ…帰らないッス」
が、失敗。
いや、別にいいんだけどね?特に用事とかある訳じゃないし…。でも、たまには休みたいじゃないですか。
とか言いつつも、切原くんのラケットを借りてコートに立ってる訳ですが。
「あ、璃亜先輩!」
「ん〜?なんだね」
「俺が璃亜先輩に1ポイントも取られなかったら俺の事、名前で呼んで下さいッス!」
「最近、よく言ってるね…それ」
「だって丸井先輩だけズルいじゃないッスか!」
「あーはいはい。ほら打つよー」
まぁ…とりあえず、名前で呼ぶかは置いといてあたしからサーブを打つ。
相変わらず、長時間は出来ないけど前よりは大分動けるようになった。
休憩の合間に切原くんやブン太、仁王がたまにあたしと打ってくれたからだ。
体力がついた訳じゃないが、まともに動けるようになったせいかすぐに動けなくなる事は、なくなった。
まぁ、実際はそんなにかわらないけどね。
「璃亜先輩、上手くなったッスね!まぁ、前から上手かったッスけど」
「はいはい、切原くん達には全然勝てる気がしないけどねー」
「でも本気でちゃんとした試合が出来る様になったらわからないッスよ!」
「いや、現役レギュラーが負けちゃ不味いだろ。まっ、でも本気でやったら切原くんくらい余裕だわー」
「あ、言ったッスね?容赦しないッスよー!」
ハハッ、元から容赦するつもりがないくせによく言うよ。
いつ打っても重たい。
幸村くんとか真田くんに比べたら全然なんだけど、それでもあたしからしたら重たい。
必死に打ち返しながら切原くんの苦手なコースを狙うがそう簡単に決めさせてくれない。普通に浅くて軽く拾われてしまう。
うん、やっぱりいいなぁ。
いつもはギャーギャー騒がしいのにテニスをしてる時は、悔しいがカッコイイと思う。
それはテニス部のみんなに言える事なんだけど。
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