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そして結局、キッチンに立ってる訳だけど…



「姉ちゃん、俺お手伝いする!」

「僕もするー!」

「おい、お前等いつもならそんな事言わないだろい!?」

「まぁまぁ、落ち着けよ丸井。じゃあ、ふみくんはあたしと野菜洗おうか?」

「はぁーい!」

「ふうくんは、お兄ちゃんと野菜切ってくれる?丸井、ちゃんと見ろよ?怪我させたら許さん」

「ったく…わかってるっての」



何故かキッチンに入ってくると目を輝かせながらお手伝いをすると言ってくる2人を無下には出来るはずもなく…

かなり時間は掛かるが、なんだかんだであたしもあたしで楽しいからいっか。

ちなみに丸井とふうくんは、何故か野菜を切っているのにデザートの話をしていた。

兄弟揃って甘党か。



「丸井ー、お母さんとお父さんの分はどうすんの?」

「あぁ、別に気にしなくていいぜ〜。多分、買って来るだろうし」

「でもこの量食べられんの?普通に焼いちゃったけど」

「璃亜の言った通りに小さくしたから、食べやすいし食べられんじゃね?」

「いや、大きさ関係ねぇし」



ちなみにメニューはハンバーグです。丸井のお母さんからメモがあって挽き肉を使ってくれとだけあったので、手間は掛かるがハンバーグでいっかと。

で、一人前を焼くとなるといちいち時間が掛かるので普通のサイズよりかなり小さくして焼いたのだ。

ちなみにあたしがこのサイズを好む理由としては、焼くのに時間が掛からないのと、余った時にお弁当に入れられるからである。



「じゃあ盛り付けしよっか。ふうくんとふみくんは、ハンバーグ何個乗せる?」

「僕、3個っ!」
「じゃあ俺、4個!」

「はい、3個と4個ね。足りなかったらまだたくさんあるからねぇ」

「じゃあ飯盛るから、ふみはテーブル拭いて来てくれー」

「了解だぜ!」



そしてふうくんとふみくんのハンバーグと他にプチサラダとスープをあたしが運ぶ。

ちなみにふみくんは、丸井からご飯を受け取って1つずつ運んでいる。

うん、可愛い。


そして全ての料理をテーブルに運び終わり、最後に丸井が座るとゆっくりと手を合わせると、それにふうくんとふみくんも真似する様に手を合わせた。

ちなみにあたしもやらなくちゃいけない雰囲気だったので、ゆっくりと手を合わせた。



「はい、じゃあいただきます」

「「いただきまぁす!」」

「い、いただきます」



そして丸井の言葉に元気よく続くとモシャモシャとハンバーグを頬張る3人にあたしもゆっくりと箸を持った。


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