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んで、結局みんなでサボる事になったんだけど。
普通に屋上は、暑いし日焼けするから却下だ。
結果、図書室でサボる事になった。まぁ、バレたらバレたで仕方ないと思ってる。
だって、外暑いし。
図書室ならクーラーあるし。
「極楽じゃ〜…」
「ん〜もう図書室にずっといたいわ〜」
「やべぇ…マジでずっとここにいたいぜえ〜」
「どんだけ先輩達、暑かったんスか…」
「仁王なんかマジで死に掛けてたからな…あいつ夏本番になったらマジで死ぬんじゃねぇのか」
「仁王先輩、マジで暑いの苦手ッスもんね」
図書室に着くなりテーブルに突っ伏すあたしと仁王と丸井。ちなみにクーラーは掛けっぱなしだったらしく快適すぎる。
いや、エコ的な意味では最悪だけどね。
まぁ、あたし達が来たから結果オーライだ。無人な訳じゃないからねー。
「あぁ〜ヤバい…」
「ん、なんじゃ?」
「ん…汗掻いたせいで寒くなってきた」
「ちょ、それやべぇじゃん!」
「璃亜、こっち来んしゃい」
「…ん〜なに」
「直接冷風に当たるんじゃなか。ほれ、日に当たりんしゃい」
なんだかよくわからないが、冷えた肩を抱きながらゆっくりと仁王の元に行くと窓際に連れていかれる。
てか、仁王の手つめたっ!
そして何故か後ろからホールドされる。いや、別にそこまでしなくていいし。
「おい、離れろ」
「これ以上冷えたらマズイぜよ」
「ちょ、仁王先輩!ずるいッス!俺も暖めてあげたいッス!」
「なら俺だって!」
「いや、来んなし!」
「ちょ、赤也もブンちゃんもやめるナリ〜」
「いや、お前もだよ!」
とりあえず、ウザったい仁王を剥がしてからシッシッと手を振って、日に当たるテーブルに突っ伏して目を瞑った。
あー、なんかもうポカポカして来たかも。
でもあんまり日に当たりたくないんだよなぁ〜。ある程度、汗が乾いたら移動しよう。
「楠木、寝るならこっちに移動した方がいいぜ」
「ん〜ジャッカルくん〜ねむい〜」
「ちょ、璃亜先輩がジャッカル先輩に甘えてる!」
「あいつ、ジャッカルには素直だよなぁ…」
「確かにジャッカルはいい奴じゃが…なんか府に落ちんぜよ」
「お、おいっ…寝るなって!ったく…!」
「ジャッカルくんやさすぃ〜」
寝惚け眼のあたしに呆れた様子なジャッカルくんだったが、なんだかんだで移動させてくれた。
そして、さすがに直射日光はよくないよね〜とか思ってる間にあたしは眠りについた。
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