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もう面倒臭いからとりあえず、またお弁当に集中しようかとしたらゆっくりと屋上のドアが開いて幸村くん達が現れた。

そしてあたしに抱き付く切原くんを見るなり真田くんが叫び出す。

とりあえず、うるさいですお父さん。

そして柳くんと早苗を見ると何故か笑顔になる幸村くんにあたしは恐怖した。

て言うか、だいたいの事は把握した様子だ。



「ふーん、羽川もヤキモチなんて妬くんだね」

「あら?幸村くんは、なに言ってるの?寝言は寝てから言ってくれる?」

「ふふっ、いつにもまして黒いオーラ出してどうしたの?」

「黒いオーラとか幸村くんに言われたくないのだけれど?」

「ふふっ、随分と余裕がなさそうじゃないか」



ちょ、まさかの喧嘩を吹っ掛けたー!?しかもお互いに凄く黒い笑顔です。怖いです…マジで怖いです。

そして更にあたふたする柳くん。可哀想に…マジでドンマイだわ…。

しかも何故か巻き込まれてないはずの切原くんが子犬の様にぷるぷると震えながら怯えている。

いや、まぁ…気持ちはわからんでもないが、とりあえず離れろよ。



「さすがに参謀が可哀想に思えてきたぜよ」

「確かに…でも関わりたくないってのが素直な気持ちだぜい」

「状況が読めないのですが…柳くんと羽川さんは喧嘩でもしていらっしゃるんですか?」

「今日、柳の誕生日だろ?んで、プレゼント貰いまくってる柳に羽川が機嫌悪くしてるっつーか…」

「なるほど。ヤキモチなんて可愛いでは、ありませんか」



柳生くん、すげぇ紳士だけどさ。あの早苗の顔見てみ?可愛らしさの欠片もねぇから。

恐怖しかねぇから。

切原くんがガクブルするレベルに恐ろしいから。それに幸村くんが加わったせいでもはや、悪夢だよ。

マジで関わりたくないです、はい。



「うむ、しかし止めなくていいのか?」

「なら真田パパが止めてきてよー。あたしは、絶対にやだからね〜」

「副部長頑張って下さいッス!」
「真田がんばれい!」
「頑張るナリ」
「後は、頼んだ」
「真田くんに任せましょう」

「う、うむ…わかった。お前達、理由は知らんが喧嘩などしてないで…」

「真田うるさいよ?」
「真田くんは黙っててくれるかな?」

「す、すまない…」



こ、こえーっ!!
あの真田くんなにも悪くないのに謝っちゃうレベルとか…なんなのあの2人。

そして柳くんは、相変わらずあたふたしてる。もうやめてあげてよー!


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