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そして、何故か更に喧しくなる訳だが。



「楠木せんぱーい!」

「また君かね。元気だな」

「えへへ。あ、そうだ!お昼一緒に食べないッスか?」

「ずいぶんと急だね、切原くん」

「ちょい待てーい!なんで赤也の事は、切原くんなんだよぃ!?」

「ちょ、丸井先輩痛いッスよ!」



何故か赤髪が切原くんの頭をぐりぐりとしながら凄い剣幕で意味のわからない事を言い出す。

いや、切原くんは切原くんだろうに。こいつは、何を言っているんだ。そうか、あれか…こいつバカなのか…なら仕方ないな。



「俺は、未だに赤髪なのになんでだよぃ!」

「いや、あんた赤髪じゃん」

「そうじゃないだろぃ!お前俺の名前知らねぇのかよ!?」

「え、知ってるけど。なに、バカにしてんの?殴るよ」

「ならなんで赤髪呼びなんだよぃ!」



なんで?ん〜なんでと言われても名前で呼ぶ理由ないし。それに赤髪と話してると女子からの視線が痛いんだよ。

名前で呼んだりしたら面倒臭いだろ?それにあたしが赤髪を呼ぶ事は、まずないし。別に名前を呼ぶ必要ないじゃない。



「え、丸井先輩って赤髪って呼ばれてるんスか?なんかシャンスみたいッスね!」

「おーいいじゃん。カッコイイヨ赤髪のシャンス」

「凄まじい棒読みね。えと、切原くんだったかしら?璃亜は、お昼は私と食べるからごめんなさいね」

「あ、そうなんスか…」

「てか、名前呼べよぃ!」

「え、シャンス?」

「ちっげーよ!」



タイミング良く早苗が来てくれたおかげでどうにか逃げる事が出来たが、あの赤髪の事だからしつこいんだろうなぁ〜と若干げんなりしつつ早苗とご飯を食べる事にした。

ちなみにあたし達は、教室でお弁当なので赤髪達が教室から出ていったという事になる。

と言うか、柳くんと銀髪が赤髪と切原くんを連れていったという感じだ。



「相変わらず、丸井くんに冷たいわね。少しは、優しくしてあげたら?」

「返事してるだけ優しいでしょ」

「ふふっ、そうね。そう言えば、柳くんが心配してたわよ?」

「ん〜なにが?」

「丸井くん達が絡むせいでなにかされてないかって」

「そう思うなら赤髪を止めてほしいよ。柳くんわかって放置してるよね、あれ」

「まぁ、柳くんだから仕方ないわね」



でも今は、特に何事もなく過ごせているのはあたしが赤髪に冷たく接しているからだろう。

はぁ…本当に早く席替えしないかなぁ。


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