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そして後日、部室にて…
「はい、どれが本物の蓮二か当ててみて」
「私は、参加不可なのよね?」
「まぁ、羽川は彼女だしね。仮に間違えられても困るし」
「まさか間違えないわよ」
「さすがに見た目だと全然わかんねぇな…」
只今、柳生くんと言っていた変装クイズ大会をやっています。
ちなみに本人も含めて3人の柳くんが目の前に並んでいる訳だけど。
言うなれば、キモい。
いや、柳くんがキモいとかじゃなくて同じ背格好の人が見事に3人も並んでたらいくら、変装ってわかっててもキモくない?
「じゃあ、とりあえずは声とかなしで当ててみて」
「まずは、仁王からでいい?普通に仁王は、胡散臭さでわかる」
「えぇ!?璃亜先輩、マジでわかるんスか!?」
「あれだよ、ジーって顔見てなんかイラッとしたのが仁王だよ」
「なんか仁王が特別なのかと思ったら理由がただただひでぇ!?」
ギャーギャーと騒ぐ丸井と切原くんを無視してゆっくりと一番右の柳くんを指差す。
これは自信ある。
むしろ、仁王じゃなかったらみんなにジュース奢ってやろう。まぁ、外さないから奢らないけどな!
「はい、右の蓮二は答えて」
「ピヨッ…なんでそんなすぐわかるんじゃ?」
「はい、次〜!柳生くんと本人か…なんかドキドキする」
「これ、無視するんじゃなか」
「仁王先輩、ドンマイッス!」
「俺等からしたら完璧な変装だったぜい?」
柄にもなくしょげている仁王を無視して2人の柳くんをジーっと見つめる。
代わりに丸井と切原くんが慰めてるし、問題なかろう(柳の真似)。
ちなみに真田くんは、下らん!とか言いつつも頭を抱えながら柳くんを見つめている。
つまりは、ノリノリで参加中である。
「ちなみに羽川は、わかるのかよい?」
「えぇ。でも蓮二しかわからないわよ?どっちが仁王くんか柳生くんかわらなかったから」
「そう考えると璃亜先輩ってマジ凄いッスね!」
「うーん、じゃあ羽川は俺にだけ教えて。そしたら璃亜が答える、いい?」
「ん〜いいよ。もうわかったから」
そして早苗が幸村くんに耳打ちをして、ゆっくりとあたしを見て頷いた。
つまりは、もう言っていいんだろう。
そしてゆっくりと頷いてたから右の柳くんを指差した。
「あたしは、右の柳くんが柳生くんだと思う」
「………ふぅ、参りました」
「マジかよい!?ホントに当てやがった」
「ふふっ…ちなみに羽川は、左が蓮二って答えたよ。よかったね」
「もしかして、璃亜先輩ってなんかの瞳術使いかなんかッスか?」
「んな訳あるか」
どうやら、柳生くんで間違いなかったみたいだ。
うん、あんまり自信はなかったけど雰囲気とちょっとした仕草で判断した結果だ。
その後は、よくわからないけど真田くんに変装したりしたけど本物の真田くんが騒ぎだして意味がなかった。
(((右が本物の真田(くん)(副部長))))
(な、なんでわかったのだ!)
(いや、普通にバレバレだぜ…)
(弦一郎には、無理があったな)
(まぁ、真田だしね)
(で、左が仁王)
(だからなんでわかるんじゃ)
(胡散臭さと紳士の差でわかる)
(ひでぇ言われようだな…)
(本当に楠木さんは、凄いですね)
(なんか、こういうの得意みたい)
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