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とりあえず、わかちゃんの暇なら氷帝に来てくださいよ。とかなんとか言うメールに寂しがり屋さん!と返信しといた。



「あ、そう言えば!あたし、柳生くんに聞きたい事があったんだよね!」

「私にですか?私でよかったら答えられる範囲でお答えしますよ」

「ありがとう!で、柳生くんは仁王になんか弱味でも握られてんの?」

「仁王くんにですか?特にそういった事はないですが…何故そう思われるんですか?」

「いや、だって仁王の変装したり手伝ったりしてるんでしょ?だから弱味でも握られて無理矢理やらされてるのかと」



紳士である柳生くんが人を騙す、詐欺をするとは思えなくてなら仁王になにか弱味でも握られてるんじゃないかと思ったのだ。

切原くん曰く、結構な頻度で柳生くんも変装してるらしい。だいたいは、仁王らしいけど。

しかも変装だけならまだしも、まさかの仁王に変装するとか…なんか意外と言うか…なんか違和感があるじゃん?



「なるほど、そういう事ですか。一緒に詐欺をしているのは、決して仁王くんに弱味を握られているからではないですよ」

「え、じゃあ柳生くんの意思ってこと?マジで?」

「そうですね。しかし、テニス以外で変装する事はほとんどないですよ。強いて言うならば、たまに切原くんにイタズラする時に少々やるくらいです」

「ちょ、切原くん涙目!いや、まぁ…柳生くんもイタズラくらいするかー」



でも仁王になにか弱味を握られている訳じゃないなら、まぁよかった。

むしろ、柳生くんがイタズラとかちょっと可愛いとか思ったのは秘密だ。いや、変装とかイタズラの域を越えてる気がするけどね。

マジで切原くんドンマイ!

まぁ、主に仁王に遊ばれてるみたいだから柳生くんは変装して驚かす程度だろうけど。



「でも楠木さんは、仁王くんの変装にすぐに気付く事が出来るのなら私の変装もすぐにわかるのでは?」

「えーどうだろ。ほら、あたしは柳生くんの変装を見たことないし」

「では、今度クイズとして変装してみましょうか。どっちが本物か当てるという事で」

「やだ、柳生くんが意外にもノリノリだ」



でもちゃっかり自信あったりする。いや、なんとなくだけど変装とかには気付ける気がする。だってあの仁王の変装に気付けるし。

とりあえず、近いうちに変装クイズをする事になった。もちろん、テニス部レギュラーで。


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