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まぁ、そんなこんなでロールケーキを美味しそうに食べている真田くんを見ながらプレゼントあげてよかったなーなんて思ってた。

まぁ、もうほぼ食べ終わってるけど。



「楠木がサボってくれと言ったのは、俺にプレゼントを渡す為だったのだな」

「うん、そだよー。でもまさか真田くんが本当にサボってくれるとは思わなかったけど」

「楠木が俺になにかを頼む事が今までなかったからな。何かあったのかと思っただけだ」

「あれ?そうだっけ?」

「そうだ。楠木は、人に頼らないからな。全く…少しは頼る事を覚えんか」



あれ?なんか怒られた。
そう言えば、前に魔王3人(幸村・雨音・羽川)に説教されてる時に真田くんは、なにも言って来なかったよね。

あれか、時間差なのか!

いや、まぁ…ジャッカルくんや柳生くんも言ってたけどあの3人の説教聞いてたらこれ以上、あたしを説教するのは…みたいになったって言ってたしね。



「それはそうと、何故サボってまでプレゼントを渡したのだ。別に部活の時でもよかったんではないのか」

「あ、やっぱりそう思うよね」

「あ、いや…別に今でも十分に嬉しいぞ!」

「いや、いいよいいよ。ただね、教室とか部活の時だと真田くんが大変かなーって思ってさ」

「む?何故、俺が大変だと?」



そしてロールケーキを食べ終わった真田くんは、丁寧に箱やらを片付けるとゆっくりと手を合わせて御馳走様をした。

うん、なんかまさに真田くん。

この堅苦しさが真田くんのいいところだよね!むしろ、これがなかったら真田くんじゃないよね。



「えっとねー教室とかだとファンクラブの目もあるし、それにいっぱいプレゼント貰うでしょ?だから大変かなーって。それに部活中だと丸井辺りが俺にもくれーとか言い出しそうだからさー」

「そんな事まで考えてくれていたのか。うむ…悪いな」

「いやいや、誕生日なのに大変な思いさせたくないし。まぁ、授業サボらせちゃったけど」

「しかし、その気持ちが嬉しいのだ。楠木は、なにも考えていない様で色々考えているのだな」

「あれ?地味にバカにされてる?」



ぶっちゃけ、あたしの保身でもあるしね。真田くんに感謝されるのはちょっと違う。

それに真田くんに迷惑掛けずにプレゼント渡すならどうしたらいいかなーなんて言ってたら早苗と柳くんがなら2人でサボれば?なんて言い出したのが事の発端だったり。

そして真田くんと他愛のない話をしながら時間を潰した。






(誕生日おめでとー(ッス))
(うむ、ありがとう)
(弦一郎、プレゼントだ)
(はい、私と蓮二からだよ)
(ふふっ、俺からはこれだよ)
(あんまいいもんじゃねぇけど…)
(えと、俺はこれッス…)
(ブンちゃんと赤也は毎度酷いのう)
(プレゼントは気持ちが大事なんですよ)
(俺からはこれだぜ!)
(アハハッ、真田くん嬉しそう)
(むっ…う、嬉しいに決まっているだろう)


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