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暫くして、赤也から寝息が聞こえてきて寝た事がわかる。それにしても来ていきなり寝るとかさすがと言うかなんと言うか…。まぁ、赤也じゃし仕方ないかの。

そんでチャイムが鳴る前に赤也の頭をペシリと叩いて起こしてやる。基本的にこいつは、チャイムくらいじゃ起きないからのぅ。



「う、うぅ…?仁王先輩…」

「もう授業終わるぜよ」

「ん、んん〜っ!よく寝たッス!」

「お前は、本当によく寝るのぅ」

「いやぁ…昨日ゲームに夢中になり過ぎて寝るの遅かったんスよ」

「そんな事だろうとは思ってたぜよ」



ヘヘッと頭を掻きながら笑う赤也に軽くデコピンをすると痛いッスよー!なんて大袈裟におでこを押さえる。

そう言えば、部活は今週から始まるが赤也は入部届けをちゃんと出したんじゃろうか。

仮入部もその日から始まるからのぅ。もし忘れてるなら真田に怒られるぜよ。



「のぅ、赤也。お前さんもテニス部に入るんじゃろ?」

「なーに言ってんスか!当たり前じゃないッスか!」

「入部届け出したんか?」

「え、あ、あぁっ!?忘れてたッス!てか、誰に渡せば良いんスか?」

「別にテニス部の奴等に渡せば問題はないじゃろ。ブンちゃん辺りは忘れそうじゃが」

「仁王先輩も怪しいッスよ!俺、中学ん時に嘘つかれたの未だに覚えるッスからね!」

「さぁて、なんの事ナリ?」



そう言えば、そんな事もあったのぅ。あの頃の赤也は、なんでも信じるから、からかい概があったのを覚えとる。

今じゃ、とりあえず疑って掛かるからのぅ。まぁ、俺と柳生の時だけじゃろうが。

いや、でもブンちゃんも結構赤也で遊んどるからの。あー赤也がドンドン人間不振になってしまうぜよ。



「後で柳先輩に渡すッス!」

「そこで参謀になるんじゃな」

「真田副部長だとなんか小言言われそうだし。幸村部長は、真田副部長といそうだから…」

「あと気になってたんじゃが未だに副部長、部長呼びなんじゃな」

「あ、いやぁ…なかなか直らなくって。ダメッスかね?」

「いや、ええじゃろ。実質、あの二人が部長と副部長だからのぅ」



中学からの活躍を知っている先輩等は、幸村や真田が部をまとめた方がいいと考えたらしいがあの二人がさすがに1年なのに部長と副部長は…となり2年になってからということになり、最近と言うか今年から部長、副部長って事になった。

そんな事を話ながら俺と赤也は、教室に戻った。もちろん、赤也は1年の校舎に。





(あ、楠木先輩っー!)
(やかましい!)
(ひ、酷いッス…!)
(おい、俺を無視するとは良い度胸だろぃ?)
(あれ、丸井先輩いたんスか?)
(よし、赤也お前後で泣かす)
(あーうるさいから喧嘩ならあっちいけ)
(楠木せんぱーい…)
(…酷いやつだぜぃ)

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