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とりあえず、全力で仁王に蹴りを入れようとしたんだけど普通に受け止められた挙げ句、パンツの色をバラされるという返り討ちにあった。
「もうやだ…なんなんだよ…」
「き、気にすんなよ。璃亜が隠れ巨乳でパンツが紫とか聞いてねぇしよ」
「テメェ、丸井ー!!」
「紫って欲求不満の色って言いますよね。璃亜先輩…もしかして」
「なっ…お前等、ホントいい加減にしろよ!?バーカバーカ!!!」
もうこんな奴等とは一緒にいれん!全力でその場から逃げて先に行っている幸村くん、早苗、柳くん達の元へ向かった。
「あ、逃げたナリ」
「お、お前たち破廉恥だぞ!」
「とか言いつつ真田も見てたくせに〜。素直じゃないねい」
「璃亜先輩って実は、純粋ッスよね。下ネタとかダメだし」
「いや、女相手に下ネタ話す方がおかしいだろうが…」
「全くですよ。何を考えているんですか…楠木さんをからかうのはやめてあげて下さい」
璃亜が逃げ出した後にそんな会話をされていた事を璃亜は知らない。
幸村くん達に追い付いたのは、いいけどすでに跡部くんが来てた。でね、後の奴等は置いて行こうと提案したんだけどね?幸村くんに笑顔で却下されたよ。
……泣いていいかな?
てか、リムジンで来るっておかしいでしょ!いや、跡部くんだから仕方ないけどさ?人数多いけどさ?
「うわっ…リムジンって初めて見たかも…あ、私璃亜の友人の羽川早苗です」
「あぁ、璃亜からお前の話は聞いてる。柳の彼女だったか?」
「い、いや…彼女じゃないです」
「なにもそんなにはっきりと否定しなくてもよかろう…」
「…え、だって違うじゃない」
ダメだこのバカップル!
まだ付き合ってなかったのかよ!なんなんだよ!柳くんが彼女じゃないって否定されてちょっと凹んでる。
てか、早く付き合えよ!
そして空気を読んだ跡部くんが何故か早苗の手を引いて、なら問題ないな…なんて抱き寄せる。
幸村くんは…うん!
すっげぇ楽しそうですね!
「何をする、跡部」
「あーん?お前の彼女じゃねぇなら俺様が貰おうかと思ってな」
「え、ちょ…なんで?え、璃亜、ちょっと助け…」
「幸村くん、みんな遅いねー」
「ふふふっ…そうだね」
とりあえず、なんか面白そうだから跡部くんに任せる事にしてあたしと幸村くんは、無視を決め込みました。
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