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跡部くんからのメールは、検査の結果が出たから今日の放課後迎えに行くとのこと。

後は、元気にしてるかとメールして来いだの遊びに来いだのなんかいっぱい書いてあった。

てか、よく考えたら跡部くんが迎えに来るっておかしいよね。普通、あたしが自分で行くべきなんだけどさ…いや、多分断っても跡部くんは来ると思うけど。



「なんじゃ…なんかあったんか?」

「え、なんで?」

「急に鼻唄やめたじゃろ。なんかあったんか?」

「あ、いや?跡部くんから検査の結果が出たから今日迎えに行くってメールが来ただけ」

「ほう…結果が出たんか」



隣で切原くんに英語を教えていた仁王が不意に話し掛けてきてちょっと驚きながらも検査の結果が出たことを言うと複雑な顔をした。

切原くんは、うーん…うーん…と唸りながらノートとにらめっこしてるからあたしの言葉は耳入ってないようだ。

まぁ、どうせ言うことになるし。今は、課題に集中してていただこう。



「あ、でもあたしマネージャー引き受けたんだった。明日からでいいかなー」

「今日は、全体ミーティングの後は自主練じゃし…付いて行こうかのう」

「あ、そうなの?てか、ついて来なくていいし。一人で平気だっての」

「幸村と羽川は確実に付いて行くと思うがの。それにお前さんは、色々と心配じゃき」

「なっ…大丈夫だし」



お前さんの大丈夫は信用ならんと頭を軽く撫でられる。いや、なんか…なんか…調子狂うわぁ…。

まぁ、幸村くんと早苗は…うん、多分来るね。で、早苗のストッパーとして柳くんが来るでしょ。

あれ?なんか人数多くね?
跡部くんに一応、連絡した方がいいのかな。いや、でもあえて連れて行けないからあたしは1人で大丈夫だよーって1人で行くことが出来るかも。

うん、それだ!



「お前さん、考えとる事が顔に出とるよ。それと残念ながら幸村からメールじゃ」

「ハッ!って、え?幸村くん?」

「全体ミーティング後、璃亜の病院に付き添う者は部室に残る様にじゃと」

「ちょ、なんでやねん!?」

「普通に考えて跡部が幸村に連絡したんじゃろ。残念じゃったのう」



ちょ、跡部くーん!!!
幸村くんは、あたしの保護者じゃないよー!なんで幸村くんに連絡したし。

あー…もう、やだ。

切原くんは、まだメール見てないからいいけど…なんかすげぇ丸井からメール来るんだけど…あいつ授業聞けよ。

とりあえず、跡部くんに感謝と文句を伝える為に電話をした。




("あーん?今、授業中だろうが")
(とか言いつつ出てるじゃないか)
("で、なんだよ?病院の事か?")
(あ、病院の事と迎えは本当に感謝します)
("あーん?別に気にしてねぇよ")
(だが、何故に幸村くんに連絡したし!)
("あーん?結果出たら幸村に一番に連絡しろって言われてたんだよ")
(ちょ、幸村くん!?なんで!?)
("あーん?知らねぇよ。ま、何人いても変わらねぇだろ")
(もうやだ…この金持ち)


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