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泣きじゃくる璃亜をゆっくりと起こして、抱き締めてやるがやだやだと体を押してくる。



「よく頑張ったの。もう大丈夫じゃ。羽川には手を出させんし、お前さんにも出させん」

「………っ…」

「羽川には、極力バレん様にする。じゃから、お前さんは後の2日間学校休みんしゃい」

「………なん、でっ…」

「いいから言う事を聞くんじゃ。それと佐々木と雨音が心配しとったぞ」

「………ごめっ…」

「ホントにの」



今まで一人で羽川を守っていた璃亜の気持ちもわかる。だから、羽川には話さないでおく。

じゃが、もう璃亜は退場じゃ。何もさせんし、やらせん。後は、俺が何とかする。

そしていつかの様に泣き疲れたのかいつの間にか寝ていた璃亜を寝室に寝かせて、雨音に連絡を入れておいた。


はぁ…。


それにしてもまさか璃亜を家に連れ込む事になるとはのぅ。璃亜は、今まで気付いてなかったみたいじゃな、俺が同じマンションに住んどる事を。まぁ、階が違うから仕方ないかもしれんが。


俺も参謀に璃亜の住所を聞いた時は、少し驚いた。ちなみに、俺と璃亜が同じマンションなのを知ってるのは参謀と幸村だけじゃ。


だから仮マネージャーをやってる時は、俺が後ろから付いて帰っていた。璃亜がブンちゃんや赤也が送って行くと言っても頑として譲らなかったからじゃ。

しかし幸村に言われれば素直に従う2人。

まぁ、俺の場合は自分の家に帰るのだけじゃし引き受けてただけなんじゃが。


ちなみにホントなら璃亜の部屋でもよかったんじゃが、もしかしたら逃げられる可能性があったから仕方なく俺の部屋にした。

それに気が動転して連れ込みやすかったしの。


まぁ、まさか無理矢理璃亜のタイツ脱がす事になるとは思わんかったが。

素直じゃないあいつが悪いんじゃ。それに、あぁでもしないとあやつはしらを切ろうとしただろうし。


そんな事を考えながら休憩時間を狙って幸村に遅めの連絡をした。





("仁王か、どうした?")
(大事な話があるじゃが)
("もしかして急用の話?")
(まぁ、そんなところじゃ)
("部活終わったら連絡するよ")
(いや、参謀と一緒に家に来とくれ)
("蓮二と?まぁ、わかったよ")
(他の奴等にはバレん様にの)
("あぁ、わかったよ")


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