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咄嗟に璃亜が腕を引っ込めようとしたが俺がそれを許さなかった。
そして制服の袖を上げた俺は、璃亜の腕を見て目を見開いた。
璃亜の腕は、古い打撲傷と真新しい打撲傷で色が変色していて見るのも辛くなるくらい酷いものだった。
「いや、これは派手に転んだ時にやっちゃってね?だから」
「…もう何も言わなくてよか」
「違うから!ホントに」
「見てたから知っとるぜよ」
「なっ、…はぁ?なにを?」
必死に腕を隠す璃亜は、あからさまに動揺していた。
笑顔は、作れてないし。
体は震えてるし。
何より今にも泣きそうだ。
ゆっくりと璃亜の腕を離すと今更隠しても意味がないのにも関わらず、素早く腕を隠した。
あの痣の数を見るとタイツを履き出した前の日が最初でそれから毎日呼び出されたんじゃろうな。
理由は、羽川か。
会話を聞いた感じだと羽川の代わりにって感じか。
「羽川をダシに脅されとるんじゃな?」
「…ホント違うから!」
「羽川に電話してもいいんじゃが?」
「……っ!!」
「今更隠しても全部知っちょる。じゃからその作り笑いもやめんしゃい」
羽川にだけは、バレたくない様子じゃな。それに口止めされてるじゃろうしな。
後は、俺等にバレない様にしろとでも言われてるんじゃろ。まぁ、仮に言われてなかったとしても璃亜の性格なら誰にも言わないだろうが。
そして璃亜は、俺の言葉に目を見開いたと思うとうつ向いてしまった。
「お前さんは、羽川をダシに脅されとる。あっとるか?」
「……なんで」
「だから見とったからと言っちょる。それに会話も聞いとるよ」
「違うから…あたしがちょっと相手を怒らせただけで」
「なら腕を見せんしゃい」
「なっ…や、やだよ!」
どうにもこうにも…こやつは、強情過ぎるぜよ。勢いよく腕を隠すように背後へ回す。
そんな璃亜の肩を強めに押すとパタリと璃亜が倒れる。正確に言うと俺が押し倒したんじゃ。
何をすんだ!と言わんばかりに暴れる璃亜を組み敷いて両腕を掴み動きを封じる。
「じゃあ腕はいいぜよ。代わりにタイツを脱いでくれんかの?」
「なっ…!ちょ、触んなっ!変態っ!万年発情期っ!」
「お前さんのパンツを見たくらいじゃなんとも思わん」
璃亜の本気の抵抗を受けながらも俺は、容赦なくスカートを捲りタイツを下げた。
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