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…はぁ…体中が痛い。
あの日、自分がどうやって家に帰ったのか正直覚えてない。
でも隣で笑っている早苗を見る限り、今日まで何もされてないみたいで安心した。
「最近、璃亜タイツよね」
「まぁね!ほら、寒いのダメだしさ?意味ないかもだけど少しでもと思って」
「ふふっ…いいんじゃない?璃亜にしては、頭良いじゃない」
「ちょ、失礼だな!これでも頑張って色々考えてんのに!」
「だから誉めたじゃない」
クスクスと笑う早苗を見てやっぱりこれでよかったんだなって改めて思った。
最近、よく笑うようになったもんなぁ。あたしが病気になってから心配ばっかり掛けてたしね。
柳くん達と関わってから凄く明るくなったと思う。それを守れるなら我慢出来る。
「あ、柳くんだ」
「はいはい、いってらっしゃい」
「なによ、その言い方…」
「いやぁ?ただ随分と嬉しそうだったから。ほら、いいから行ってこい!」
「きゃっ!もうっ…」
「早苗、大丈夫か?」
「アハハッー!じゃあねー!」
早苗は、素直に言わないけど多分、早苗は柳くんが好きだと思う。いや、むしろ柳くんも早苗を好きだと思うんだ。
最近では、丸井と仁王があの2人早く付き合えばいいのにと話しているくらいだ。
でも付き合わないのは、やっぱりファンクラブのせいなのかな?でも付き合った方が安全なのか、付き合わないの方が安全なのか正直わからない。
「おーい、璃亜ーっ!」
「………っ!!」
「どうしたんだよぃ?」
「いきなりなにすんじゃ!」
「いや、なんかボーッとしてたから声掛けただけだぜぃ?」
「なら叩くなや!普通に話し掛けろよ!」
急に背中を叩かれてビクリと体が跳ねる。まぁ、丸井に悪気はないんだろうけど。
あぁ…痛い。
あ…後で、薬飲んでおこう。最近、やたらと寒いし眠くなる。
まぁ、原因はわかってるんだけど…これはどうにもならないから仕方ないよね。
「てか、なんか顔色悪くね?」
「丸井がウザすぎて気分悪くなった」
「なんでだよぃ!?」
「あーうるさいうるさい」
うん、やっぱり…眠い。
そしてあたしは、ギャーギャーと騒いでいる丸井を無視して机に突っ伏して寝ることにした。
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