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その後は、柳くんに早苗の事を色々と聞いたんだけど華麗に流されました。
ちょっとくらいいいじゃないか。柳くんのケチ。
そして教室に戻って跡部くんノートを見た事を早苗に言って感謝と謝罪をしたら思いっきり頭を引っ叩かれた。
てか、柳くん普通に見てないで止めてよ。お前の嫁だろ。
でも早苗がその後に優しく頭を撫でて、頑張ろうね。なんて言うもんだから泣きそうになった。
やっぱり早苗は、あたしの嫁だわ。柳くんには、やらん!マジでやらん!
そしてそのままのテンションであたしは、屋上へサボりに行ったのであった。なんか丸井が騒いでた様な気がするが気にせず屋上へ向かった。
ちなみに幸村くんには、また後でお礼を言いに行く予定。今行ったら泣いてしまいそうだから。
それになんか頭使ったからね。休まないと頭がパーンっするから仕方ないね。
そして屋上へ着いてとりあえず、誰もいないのを確認する。もちろん、前に仁王が隠れていた(?)ペントハウスもきちんと見たが誰もいなかった。
それを確認してからペントハウスの給水タンクに寄り掛かり膝を抱えた。
…泣かない。辛くない。
自分が今まで逃げて来たのが悪いんだ。今まで知らんぷりしてたのがいけないんだ。
泣くなんて馬鹿げてる。
わかってたはずなのに。
それでも自分の身体が…病気にこんなにも蝕まれていたなんて思いもしなかった。
"今服用している薬は、一時的に症状を和らげるだけで進行を止めるものではないので病気は、確実に進行している。
日々薬の量が増えているのは、身体が薬に慣れ始めている為で効きも悪くなってきている。
定期的な検査をして進行度合いを調べるべきである。"
なんとなくわかってたけどさ。
何年も薬飲んでれば少しは、良くなってるかな?とか思うじゃん。
でも現実は、非情なり。
何も良くなってない。
むしろ、病院に全然行ってなかったし進行度合いなんかもわからない。でも薬の量は、確かに増えてるし…確実に悪くなってるのは明らかだ。
今までいくら具合が悪くても倒れた事なんかなかったし。それがいい例だろう。
もう…なんか…
こんなにも自分の病気を受け入れるのが怖くて辛いとは思わなかった。
早苗には、これ以上心配を掛けられない。だから泣くな…そう思っててもあたしの涙は止まってくれなかった。
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