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そして少し時間がずれていたせいか、食堂は余り混んでいなくてゆっくり食事が出来た。

もちろん、わたしに色々と付き合ってくれた精市達もいたよ。わたし達が来た事に気付いた様でニコニコと手を振ってくれて、再度ありがとうを込めてわたしも手を振った。

精市達のお蔭で午後の練習は、集中して出来たし。自分に出来る事を精一杯やる様にしたら、思ったより動けた。

そしてなにより、めっちゃ楽しかったです。自分から合わせるんじゃなくて、ペアの人を受け入れると言うかなんと言うか…とにかく、今までなかなか息が合わなかった入江さん達とも変に意識せずにプレイが出来る様になった。

やっぱり、なんだかんだで問題があったのはわたしだけで…大変申し訳ない。

で、無事に練習が終わり夕飯も食べたしお風呂も済ませて、後は寝るだけのわたしだったが…何故か、呼び出しを食らっていた。



「本当に来てくれたんですね。無理しなくていいって言ったんですけどね」

「いや、わかちゃんからの呼び出しとかレア過ぎて断るとか出来んがな」

「最近は、LINEで連絡取るだけでしたしね。まぁ、璃亜さんが忙しそうだったのもありますけど」

「わたしは、日々忙しなく生きてるよ!!」

「そういう事じゃないです。まぁ、相変わらずなのは安心しますけど」



なんと、なんと!! わかちゃんからの呼び出しでした!

なんだかんだ毎日欠かさず、連絡はして来てくれるんだけど本当に軽い感じのもんだし。まぁ、たまに電話で話したりもしたけど…確かに、最近は直接会ってゆっくり話してなかったなぁと思った。

いや、マジで色々と忙し過ぎてあっという間に時間が経ってるし。誰かとゆっくり話せる時間ってなると、寝る前くらいしかないんだけど…ホラ、無断で部屋に来る人とか部屋に呼びつける人とかいるしでね? なかなか、わかちゃんとは話せてなかった訳だ。

まぁ、他にもいっぱいいるけど…わかちゃんとは特によく話してたら、凄く久し振りに感じる。



「なんか、久し振り? いや、顔は合わせたけど全然話せてなかったよね」

「璃亜さんの周りはいつも騒がしいですからね。まぁ、無理に話し掛ける理由もないですし」

「そこは、話し掛けろよ!! なんか寂しいやんけ!!」

「下手に話し掛けると周りが更に喧しくなりますし、余計に璃亜さんを疲れさせるのは目に見えてますから」

「わかちゃんの優しさに全わたしが泣いた」



まぁ、実際…かなり自分の事でいっぱいいっぱいだったからね。こういう時に一歩引いて見守ってくれるのが、わかちゃんの優しいところだよね。

毎日連絡もしてくれてたし、干渉し過ぎずに気に掛けてくれてたりもするし。流石はわかちゃんだぜ、そういう気遣い本当に凄いし嬉しいぞ、ゴラァ!


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