×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

241*(2/4)



うーん! なんかスッキリしたら、お腹空いてきたなぁ。だけど、頭を冷やして来るって言ったきりだし…1回戻ろうかな。

で、改めてよろしくお願いしますってちゃんと言おう。ていうか、本当にわたしがただ1人で突っ走ってただけなんだよなぁ。

みんな、シンクロよりも試合に集中しよう〜みたいな感じで言ってくれてたし。マージでわたしってば、迷惑極まりないな!



「精市達のお蔭でモヤモヤも晴れたし、頭も冷えたから1回戻るね。ありがとね!!」

「璃亜は、難しく考え過ぎなんだよ。まぁ、そこもバカで可愛いけど」

「それ褒めてなくない!?」

「あんま役に立てへんかったけど、璃亜ちゃんが元気になってくれたんならよかったわ」

「めっちゃ話聞いてくれたやんけ! むしろ、めちゃくちゃ愚痴ってごめんね!」

「あのくらいお安い御用や。いつでも聞いたるから、また話しに来てな」

「うむ! 璃亜は元気なのが1番だ。無理せず、頑張って来るといい」



なんやねん! そんな優しい顔で見送るなや! 泣くぞ! その優しさで更に泣くぞ! 迷惑掛けちゃったのに優しくされて、わたしは嬉しいやら情けないやらで…感情ぐちゃぐちゃやぞ!!

だがしかし、今は急いで戻らなくちゃならないのでグッと涙を堪えて3人に手を振りコートから去った。

くそぅ…これは、深刻なメンタル弱り過ぎ問題だぜ。みんなが優しいから、ついつい甘えちまうんだぜ。もう少し強くならんとなぁ。

なんて思いながら、コートへと走った。


そしてコートに着くとまだ練習をしていた様で、とりあえず全力で頭を下げた。



「只今、戻りました! もう頭キンキンに冷えたんで大丈夫です! そしてすみませんでした!!」

「お、なんや元気になったみたいやな〜」

「どこ行ってたん? 全然帰って来んし、心配したんやで」

「まぁ、色々! とりあえず、自分の愚かさを知ったのでもう大丈夫です!」

「そろそろ食堂に行こうかって話してたところだったし、食堂でまっててもよかったのに」

「いや、流石に急にいなくなっといてそのまま昼飯とか行ったら遠野さんに処刑されちゃうので!」

「あー? どうやら、処刑されてぇみてぇだなァ?」



なんだかんだで、それなりの時間戻らなかったのに関わらず…みんな大して気にしていないのかじゅさ以外は笑顔で迎えてくれた。

あ、遠野さんはわたしが変に絡んだせいでおこだよ! めっちゃ、殺る気満々でラケット向けられてるよ!!

で、じゅさは物凄く心配していた様でわたしが吹き飛ぶレベルで飛び付いて来たよ。

いや、普通に合宿場の敷地内だし…そんな顔する程、心配する要素なくね? まぁ、でも…じゅさは昨日も色々とわたしが悩んでたの知ってるしな。



「とりあえず、午後からみっちりかっちりゴリゴリの練習オナシャス!」

「おう、その意気だ」

「ふふっ、頑張ろうね」

「…急に元気だし」

「さして問題ない」

「まっ、やる気があるんはいい事やし。無理せん程度に頑張ろか。で、まずは昼飯や!」



そして、そのまま軽く片付けをして全員で食堂へ向かった。

で、未だに不満気なじゅさには大丈夫大丈夫と笑顔で応えたが…どうせ幸村達やろ? とか言われてしまった。

いや、本当にお前は心配性な上に察しがいいな! 追加でなんでアイツ等なん? みたいな顔すんのやめろ。


prev|next

[戻る]