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238*(4/4)


そして結局、ジローちゃんと夕飯を一緒に食べてるんだけど…まぁ、普通にチーム別で座る感じになっててカオスです!

ていうか、茜がうっざい!! そして更にリョーマくんとジローちゃんが言い合いしてて、もうね…マジでカオス!!

ちょ、神尾くん! そんな関わりたくないって顔をしてないで助けてくれ! お願いだから!



「つーか、璃亜さんってまじでダブルスだけなの? シングルスで俺と試合してよ」

「基本ダブルスってだけで、シングルスも出れるよ。ていうか、茜が相手とか絶対に嫌だ」

「は? なんで? ちょーショックなんだけど。璃亜さんひどくない?」

「棒読みなんだよなァ!! つーか、茜はわたしと結構打ってんじゃん」

「だから試合したいって言ってんの。それと単純に璃亜さんを負かしたいよね」

「お前は、どんだけわたしを苛めたいんだよ」



ジローちゃんとリョーマくんが言い合いをしている間に、何故か隣を陣取る茜である。いや、別にわたしは誰が隣でもいいんだけどさ。

ていうか、わたしだって出来る事ならシングルスで試合したいんだよ。だけど、体力的に絶対にフルでは出来ないだろうし…なんか抵抗があるんだよね。それに自慢じゃないが、シングルスだと歯止めが利かなくて無理する未来しか見えない。そして、次から試合に出れないとかになりそうだから普通に怖いよね。

それに大会での試合ってなると、みんなも全力だろうし…わたしだとまともに相手にならないと思うんだよね。それこそ、2年が相手とかだと初っぱなから全力出してやっと相手出来るレベルだろうし。それにそうなると絶対に無理するだろうし、かといって無理してもフルは不可能だし…マイナスしかないんよなぁ。

1回だけのシングルスを取って、後の試合を諦めるってレベルでハイリスクなんだよね。しかも、そのシングルスが勝てるかと言われれば…正直、負ける可能性の方が全然高いし。



「ケッ…テメェは仲良くダブルスでもしてりゃあいいんだよ」

「言い方が意味深ですよ、仁さん。まぁ、仁は仲良くダブルス出来なさそうだもんな…知ってたけど」

「あ? ブッ飛ばすぞ」

「てか、普通に亜久津さんもダブルス出来るけどね。フォロー上手いし」

「…うるせぇ、別にフォローなんてしてねぇ。取れる球を取ってるだけだ」

「まぁ、仁はこう見えて優しさの塊だからな。クソウザい時もあるけど、根はめっちゃいい子だからね。極度のツンデレだし、口悪いし目付き悪いから誤解されやすいけど」

「テメェは黙ってろ!」



そして恥ずかしさからなのか、軽くマジギレに近い仁をスルーする。いやぁ、前にもちょっと仁がリーダーとか不安って言ったけど、なんの心配もなかったな!

なんか普通にみんなが仲良いのは嬉しいよね。尚、コーチ陣とはどうしても仲良くなれない模様。そのコーチ陣は、可愛い後輩って感じみんなを気に掛けてるのになんという温度差!!



(なんの話をしてたんだい?)
(随分と盛り上がったみたいだけど)
(あ、千石くんとタカさんおかえり〜)
(うんっ、ただいま)
(あ、デザートを持って来たよ)
(おい、モンブランを寄越せ)
(で、なんの話してたの?)
(仁は、優しさの塊だよねって話?)
(んな話してねぇだろ! ブッ飛ばすぞ!!)
(アッハッハ! なるほどねぇ)
(うん。誤解されやすいけど、亜久津いいヤツだよ)
(流石タカさん! だよねだよね!)
(うるせぇ! 黙って食えや!)

※亜久津は究極のツンデレ
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