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むむむぅ〜…。
昨日、決めた通りにダブルス中心の練習をしていたんだけど…思ってたより癖が強くて、結構大変です。

一応、シンクロ練習をしてたって理由でじゅさ、修二さん、遠野さんとか普通に息は合うんだけどさ。やっぱり、今回ペアを初めて組んだ入江さん、鬼さん、越知さん、竜次さんとはまぁ…なかなか難しいよね。

特に入江さんと鬼さんとは、なんでか知らんけど…合わないっていうか、めっちゃ難しい。越知さんと竜次さんは、ダブルスが得意ってのもあるから…わたしに合わせてくれてる感じで、まだ全然やりやすいんだけどさ。

ていうか、よく考えたら越知さんはあのじゅさのペアだったみたいだし、竜次さんは修二さんとペアだったみたいだから…まぁ、合わせるの得意というか上手いのは納得。



「んー…、もっと自由に動いてくれていいよ? 僕としては、璃亜ちゃんのプレイスタイルに慣れたいから」

「うっ…が、頑張ります」

「ふふ、遠慮しなくていいよ。練習なんだし、今は無理に合わせるんじゃなくて璃亜ちゃんのプレイをして欲しいんだ」

「わたしのプレイ、ですか?」

「うん。そうだね…じゃあ逆に今から僕が好きに動くから、璃亜ちゃんは最低限のフォローだけでいいから見ててくれる?」

「えっ…わかりました」



そして入江さんが少し困った様にアドバイスをくれるが、どうしても遠慮はしちゃうし…相手に合わせようと焦っちゃうのでなかなか難しい。

そんなわたしに更に提案をしてくれて、それを素直に受けてダブルスなのにほぼほぼ入江さんが打つ形でジッと入江さんを観察する。

……あ、なるほど。
そして、入江さんがなんでわたしに自由に動いてと言ったのかがわかった。自分とのプレイの違いを見たいから、わたしに自由に動いてくれって言ってくれたのか。

わたしならこう動くけど、入江さんはこう動くだ…みたいな感じで、色々と入江さんのプレイがわかって来たところで入江さんがゆっくりと振り返ると優しく笑った。



「どう? 少しは、僕のプレイがわかった?」

「はい。めっちゃ捻くれたプレイですけど、合わせやすいです」

「ふふっ、言ってくれるね。じゃあ、次は璃亜ちゃんの番ね」

「ウィッス。まじでめっちゃ自由に動くんで、入江さんが逆に翻弄されないで下さいね?」

「ふふ、気を付けるよ」



前に仁王と赤也にわたしとペアになると、何をするかわからなくてこっちが気が気じゃないと言われたので、ちょっとだけ心配なんです。

ちなみにシンクロ練習組の3人に関しては、わたし並に自由で何をするかわからない人達だったので…気が合うのかなんなのか、全然大丈夫でした。

しかも特に練習とかしてなかったのに、初打ちでもそれなりにダブルス出来たからね。やっぱり、フィーリングって大事なんやなって。


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