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とりあえず、ジュニア大会に出るのはいいんだけども…



「練習はどうするんですか? チーム別に練習って事は、コーチはなしでやる感じですよね?」

「はい、そうなります。基本的なメニューはこちらで組んだものを渡しますが、それ以外は自由に練習をしてもらう形になりますね」

「せやから、璃亜は俺等と練習するっちゅー事やで」

「わたしがバテて足を引っ張る未来しか見えない」

「ふふ、そんな事ないよ。僕達だって前よりは体力は落ちたしね。だから、一緒に無理なく頑張ろうね」

「そうだな。だから、変に気負わなくていいからな」



…やだ、入江さんと鬼さんが優しくて辛い。なんていうか、コーチ陣の中でまともな2人だからこそ余計にジーンってするよね。

ていうか、じゅさと修二さんはまだわかるんだけど…他の人達はバイトっていうか、お手伝いみたいな感じでこの合宿に協力してくれてるって話だったけど、バリバリ現役っぽいんだよなぁ。

特に入江さんと鬼さん。
遠野さんは、趣味でたまに打ってるだけとか言ってたけど…本当かはわからないし。むしろ、普通に現役って言われても違和感ないんだよなぁ。



「あっ、そうだ。明日のメニューを考える為に、璃亜ちゃんにも今から少しだけ付き合って貰おうか」

「そうだな。俺等の練習は自由って事だったが、楠木の意見も聞きたいからな」

「おっ、それええやん! ちょろっと打とうや」

「それ、修二がただ打ちたいだけだし」

「ま、別にいいんじゃねェの」

「ハッハッハッ、大変仲が良くていいですねぇ! ですが、楠木さんに余り無理をさせないで下さいね。それでもなく、氷室先生からキツく言われていますからね!」



そして、入江さんと鬼さんの提案で明日からのメニューを考えるという事で室内コートへと向かう事になりました。

もちろん、ラケットなんか持って来てないので手ぶらです。まぁ、普通にじゅさと修二さんがラケット持ってるみたいだし、大丈夫だろう。

それと早苗に連絡をしといたんだけど、何故か面白そうとかいう理由でノートを片手に室内コートに来た早苗は、柳くんに毒され過ぎだと思いました。

いや、別にデータとるとか今更どうでもいいけどさ。そもそも、この人達のデータは色々と役に立つだろうし…かなりレアだろうからね。録っておいて損はないよね。

そして結局、早苗の意見も交えつつ明日のメニューについて話し合いました。尚、じゅさと修二さんは全く話し合いに参加せずにずっと試合してました。

なんなんだ、あいつ等。



(となると、ダブルス中心がいいんじゃ?)
(璃亜ちゃんと合わせたいからね)
(いや、多分ぶっつけ本番も楽しいッスよ!)
(たまにお前ってまじでバカだよな)
(遠野さんが辛辣で悲しい)
(ふふ、フォローしやすい方が安心出来るし)
(それに楠木が動きやすい方がいいだろ)
(うむ、そちらの方がいいだろう)
(遠野さん以外が優しくて嬉しい)
(よし、俺とペアな。ついでに処刑してやるよ)

※やっとジュニア大会まで来ました(まだ)。
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