236*(2/4)
そして大会に参加するという事で、更に詳しい説明をされたんだけど…なんていうか、コーチ達やりたい放題過ぎない?
そもそも、よく考えたら中高生のジュニア大会って言ってるのにじゅさ達が参加するのは変じゃね?って思ってたけど…それを交渉しに行ってたとか笑うしかねぇや!!
しかも普通にプロがいるって事で、ゲストチームという扱いらしく更にややこしくて笑う。ていうか、普通にプロがいるなら優勝しちゃうだろうし勘弁して下さい!ってなりそうなのになぁ。一体、コーチ達は何をして大会運営を説得させたんだろうか…。
むしろ、元々コーチ達は大会運営と繋がってる可能性。
「そして明日、ジュニア大会のチーム分けを発表する事になっています。もちろん、楠木さんや種ヶ島くん達が参加する事も説明します」
「だから、明日からはチーム別で練習をして貰うって感じだよ〜。あ、楠木さんもちゃんと種ヶ島くん達と練習するんだよ?」
「えっ!? みんなのチームって、コーチ達が決めちゃうんですか!?」
「はい。最初からそのつもりでしたし、皆さんも知っていますよ」
「自由にチームを組めるって大会って聞いてたのに、全然自由じゃなくて笑います」
「好きに組ませたら、どうしても仲が良い連中で固まっちまうし、実力に差が出ちまうからな。だから、こっちでバランスを考えて組んだ訳だ」
な、なるほど…。
つまり、ボッチにはかなり辛い事になるのでこっちから強制的に組ませてしまえと。
確かに、よく考えたら…比嘉とか緑山とか絶対に自由にしてもそのまま学校メンバーで組んで来そうだしな。つまり、コーチ達の優しさって事だよね。
まぁ正直、カオスなチームがいっぱいありそうでわたしはとても楽しみですけどね!!
「もしなら、先にチーム分けを見ますか? 既にエントリー済みなので、変更は出来ませんが」
「み、見たいです!!」
「ふふっ、興味津々だね」
「まぁ、俺等は知ってるからな」
「えっ! みんな知ってるんですか!?」
「入江くん達は、コーチとして皆さんの練習を近くで見ていたからねぇ。色々と意見を聞いて決めたんだよ〜」
「まっ、俺等は参加してへんけどなっ!」
「修二と毛利は、そもそも此処にすら来てなかったし」
なんだかよくわからないけど、ここ5日間くらいシンクロ練習がなかったのは、大会への説得とチーム分けで色々と時間を掛けていたかららしい。
尚、シンクロ練習をしていて時間が無くて忙しかったのは遠野さんだけっていう。むしろ、修二さんとじゅさに関しては普通に暇だったらしいよ。
ていうか、普通に2人はプロなのに大会とか出て良いのか? ちゃんと許可とか貰ってんのかな? とか思ってたら、じゅさに上の人には話してあるから "だんないで?" と笑われた。
おい、唐突に心読むのやめろや。
prev|
next