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はぁぁあん！？
なんでだぁぁあ！！



｢ふぅ、さすがにまだまだ璃亜には負けへんわ｣

｢テンションが高かったせいか、いつもの璃亜ちゃんより動きが読み易かったわ｣

｢ほれ、単純って言われとるぞ｣

｢…ぐぬぬぬっ！！ わたしのシナリオではタリーズが負ける筈なのに！ わたしが跡部くん顔負けの高笑いをしてる筈だったのに！！｣

｢それに後半は普通に失速しとったし、反応鈍かったやん？ まぁ、スタミナ練習やからそういうもんなんやけど｣

｢やはりわたしの敵はスタミナなんやなって。くそぅ…悔しいでござんす！！｣



さすがにフルで全力は不味いとわかっていたので、後半に失速するのは仕方が無い。だがしかし、耐久戦を最後まで出来た事が嬉しいですな！ 前までのわたしなら、もっとバテてたし。むしろ、最後まで出来なかっただろうからね。

だが、負けたのは悔しい！
正直、今のわたしならちょっと勝てる可能性あるんじゃね？ とか思ってたけど…そんな事はなかったぜ！！

さすがにテニス始めて１年も経たないぺーぺーには、無理だったよ。現実は非情なり！！



｢せやけど、最後まで試合出来たんはめっちゃ凄いやん。それに前より疲れてへんし、ほんまに璃亜ちゃん成長しとるで｣

｢おう！ せやろ！！！｣

｢元気過ぎやろ！ せやけど、俺等もめっちゃ良い練習になったわ。ほんまおおきにな｣

｢俺、ほとんど璃亜のフォローしとって、スタミナ練習とか関係なかったんじゃが｣

｢別に仁王はええやんけ。俺等に比べたらスタミナあるんやし、そもそもお前が総合組じゃないのおかしいやろ｣



ほんそれ！！ 仁王には悪いが、正直まじでなんでお前がスタミナ組にいるのかちょっと謎いよね。いや、まぁ…確かにスタミナ切れはよく起こすけど、それはイリュージョンのし過ぎとかじゃん？ だから、普通の試合だと別にスタミナ切れとかないだろうし。

でも、仁王のテニスはイリュージョンが売りだし。スタミナが無きゃやってらんないからなんだろうけど。

ちなみに忍足はあれだよね、サボってたせいでちょっと体力落ちました〜みたいな。だからスタミナ組なんだろうけど、正直お前も総合でおかしくはないからな！

尚、謙也はほら…スピード全振りだからスタミナはいくらあってもいいみたいな感じだよ。そもそも、スピード全振りってわりには普通に謙也は全体のバランスいいしね。



｢ほな、休憩したら俺等は軽く打ち合いしとくか｣

｢せやな。思ったより早く試合終わったからな！｣

｢遠回しにディスるのやめろや！ ちなみにわたしも参加するからね！！｣

｢いやいや、ちゃうて！ 試合が早く終わるんは、それだけ長いラリーが続いとる訳やから凄いんやで！｣

｢な、なるほど…｣

｢ま、ペナルティーなくてよかったナリ。危うく璃亜のせいで地獄を見るとこじゃった｣

｢謙也のフォローを台無しにしていくスタイル！ むしろ、仁王だけペナルティーを受けるべき！｣



そしてなんだかんだ、騒げるくらいには余裕があったわたしはその後の軽い打ち合いにも参加させて貰いました。

ちなみにペアを替えてやったんだけど、仁王と忍足がウザ過ぎてヤバかった。なんだあいつ等、嫌がらせの天才かよ！ あんまりコンビネーション良くなさそうなのに！！

尚、わたしと謙也はコンビネーションは良いのにどうにも単純らしく動きを読みまくられました。悔しいです！！


※無駄に盛り上がる打ち合い
(相手にするとクッソウザいな！なんだお前！)
(なんて事を言うんじゃ)
(イリュージョンすんのやめろ！)
(ふふ、なに？ 璃亜？)
(ひ、ひえー！ 精市が前衛とか怖くて死ぬぅ！)
(無駄にイリュージョン使っとるなぁ)
(璃亜を押さえるならこれが早いナリ)
(オラァ！ 仁王にダイレクトアタック！！)
(いったれ！ 璃亜！！)
(むしろ、やる気になっとらん？)
(今日の璃亜には無駄みたいじゃな)
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