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うーん! 実に視線が痛い!!
いや、ブン太と練習するって言ったからには一緒に練習しますけど。
すっごい、周りから不満そうな視線を感じます。まぁ、わかってたんですけどね。だって、パワー組は色々とカオスなメンバーが揃ってるからね、仕方無いね。
「ジローくんからの視線が半端ねぇんだけど」
「あたしと練習してるからね、仕方無いね」
「自覚あんのかよぃ」
「だってすげぇ視線感じるもん。見たら負けのやつだからね、目が合ったらやべぇやつだからね」
「ジローくんは一体なんなんだよぃ」
「悲しそうな顔で見られてたら駆け寄りたくなるだろ? 可愛いだろ? 天使だろ?」
あたしは、ジローちゃんに弱いのを自負してるからね。ジローちゃんに"俺も一緒に練習したいなぁ"とか言われたら、頷いちゃう自信あるからね。
しかもジローちゃん甘えのプロだからね? いくら、ブン太とはいえ甘え方についてなら、ジローちゃんに勝てないからね。
そしてあたしも勝てないからね。あれ? ジローちゃん最強じゃね?
「飯も一緒だったから余計だろぃ」
「いや、普通にジャッカルくんとかも一緒にいただろうに」
「まぁ、なんか気分いいからいっか!」
「とんでもねぇな!!」
「今日は、俺の日だろぃ!」
「どんな日だ!!」
そしてそんな会話をしながらも、なんだかんだブン太と一緒に練習をしました。
もちろん、鬼さんの許可は貰ってるから大丈夫です。ちなみにあたしは、練習っていうよりはブン太のサポートしてるだけって感じ。
まぁ、普通にあたしがメニューについていける訳がないからね、仕方無いね。軽いのは、一緒にやってるけど。
「はい、またアウトでーす」
「くっそムカつくな!!」
「やっぱりブン太はブン太だった。癖なんて見付けなくても、余裕だったんや!!」
「ぶっ飛ばすぞ!」
「へいへい、ブン太ビビってるぅ〜!! ちゃんと全力で振り抜けよ〜!」
「アウトになるんだよぃ! コントロールしにくいんだよぃ!!」
パワー重視の練習とか言いつつ、かなりコントロールが重要な練習中です。
まぁ、ただの的倒し的な感じなんですがね。もちろん、ただの的ではなくそれなりにパワーがないと倒れません。
ちなみにあたしは、当てる事は余裕で出来るけど、倒す事は出来ませんでした。サーブでも倒れない的とか、なんなのあの的。鉛で出来てんのかよ。
まぁ、それをラリーをしながら全部倒す練習をしてる訳ですね。
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