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そしてブン太が嫌じゃなければ一緒に練習をするという事で、やっと納得(?)、許して(?)貰いました。

いや、意味わかんねぇけどな。

まぁ、ブン太とまともに話したりしてなかったのは事実だから仕方ないけど。



「そしてですね、あたしは眠い訳ですよ」

「顔見りゃわかるっつの」

「なら寝かせて下さいよ」

「なんか腹立つからやだ」

「許してくれたんじゃなかったんかーい!!」

「嘘だっつの。ほら、寝ていいぜ?」



いや、"寝ていいぜ"ってなんで部屋から出ていかないんですかねぇ?

しかも何故か、早くベッドに行けよと言わんばかりの顔である。まぁ、あたしは寝たいからベッドに行きますけどね!!

そしてベッドに向かう為にブン太に背を向けた。



「なぁ、璃亜」

「んー?」

「俺も寝ていい?」

「・・・は?」

「いや、なんか部屋に戻んのも面倒臭いっつーか。だめ?」



まさかの申し出にゆっくりと振り返ると、あたしを返事を窺うように視線をさ迷わせた。

え、なんなの? 今日のブン太なんかおかしくない? いや、普段からなかなかおかしい奴だけどさ。

これが仁王とか赤也ならわかるんだけどさ。いや、ブン太も眠くて仕方ないのかもしれないけどさ。

しかもなんだこいつ、少し不安そうにあたしを見つめるブン太が可愛いく見える。なんだよ、ジローちゃんリスペクトかよ。可愛いかよ。



「甘えん坊かよ〜」

「わ、わりぃかよ!」

「認めちゃうのかよ! キャラどうした! ジャイアン兄貴キャラどこいった!!」

「た、たまにはいいだろぃ…」

「え、マジで熱ある? 大丈夫? 薬飲む?」

「・・・璃亜が嫌なら帰るし」

「いや、まぁ…いっか。でも見付かると色々と面倒臭いから、朝起きたらすぐ帰ってよね」



なんか様子がおかしいブン太を帰すのも不安なので、今回は承諾した。

仁王と違って、一応あたしの意見を聞いてるしね。あいつは、あたしの意見を無視して寝ていくからね、とんでもねぇ奴だぜ。

それにあたしの中では、ブン太はバカでアホだけど…なんだかんだで、まともというか…なんというかね。



「ん、わかった。部屋の鍵閉めるぜぃ?」

「おー閉めろ閉めろ」

「適当かよぃ」

「眠いんじゃい」

「じゃ、じゃあ入っていい?」

「むしろ早く寝たいから、はよしろ」



そしてあたしの言葉におずおずと躊躇しながらも、ベッドに入ってくるブン太を確認して電気を消した。

軽く隣にいるブン太の様子を窺うと、なんかモゾモゾしながらあーだのうーだの言ってて怖い。

暫くそれが続いた後、ゆっくりとブン太が腕枕してやるから…と寄って来たのであった。

やっぱり、今日のブン太はなんか変だ…と思いつつ、眠気には勝てないのであった。




(寒くないか?)
(ん…大丈夫)
(なんかわりぃ)
(ん、ん?…大丈夫)
(…あぁ、くそかっこわりぃ)
(ん〜、よしよし)
(甘やかすと図に乗るからな)
(ん、…たまにはいいよ)
(・・・・・)
(お兄ちゃんは甘えにくいもんね〜)
(・・・ばーか。もう寝ろ)
(ん〜、おやすみ)
(おん、おやすみ)


※寂しくて甘えたかった丸井さん
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