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うーん、しかしどうしたもんか。そもそも、あたしがフラフラしてるって言われても…ずっと一緒に行動をする訳にもいかんだろうに。
というか、普通に無理だし。
それにフラフラって言うけど、あたしはあたしのやるべき事はちゃんとしてますからね!? 別に遊び歩いてる訳じゃないからね!?
ていうか、みんなどんだけあたしと一緒にいたいんだよ! あれか、女子が少ないからか! 女の子に飢えてんのか!
いや、うん…みんな共学だしな。男の子だもんな、そりゃあ女の子が恋しくもなるか。
んで、早苗は柳くんの彼女だし。余りもんのあたしで我慢的な?
・・・あれ? なんか腹が立って来たぞ。
「っ、…そ、そんな悩む事じゃないだろぃ」
「え、いや。悩んでたっていうか、みんな男の子なんだなぁと」
「は?」
「いや、異性に癒しを求めてるのかと。あたしは、そういうのよくわからんけどさ。女子校の友達もよく男子に飢えてるから、そんな感じかと」
「なっ、おまっ…」
「最近、キャーキャー言って貰えてないから寂しいんだろ! まぁ、唯一の女子があたしと早苗だからな!」
そうだそうだ。
今まで普通になんとも思ってなかったけど、よくよく考えたらこいつ等は学校だと毎日キャーキャー言われてる訳で、それがピタリと止んだから寂しいんだな?
いや、でもあれ? それなら前の合宿も同じじゃね? いや、あれは…まぁ、色々と事件が起こったからそれどころじゃないか。それになんだかんだで、他にもマネージャーいたしね。
となると、やっぱりキャーキャー言われないから寂しいんだな。いや、なんか…すげぇバカっぽいけど。
「ち、ちっげーよ! お前やっぱり馬鹿だろぃ!!」
「なんだとう!?」
「別に女子がいないからとかじゃねぇっつーか…っ、とにかく! 璃亜がフラフラしてんのが嫌なんだって言ってんだよぃ!」
「だから、一緒にご飯食べなかったのは悪いと思ってるけど、そんなフラフラはしてないだろうに!」
「してるんだよぃ! だから、全然会わねぇんじゃん!!」
「なんでや!毎日、1回は顔合わせるやろ!」
「そういう事じゃねぇよ! やっぱり馬鹿だろぃ!!」
そして何故かまたしても馬鹿とか言われるという。いや、まぁ…確かに自分が頭が良いとは思ってないけどね!? そもそも、お前の説明が意味わからんのじゃ!!
いや、もうなんでもいいけどさ。とりあえず、あたしが立海のみんなと一緒にいる事が少ないのが嫌だって事でいいんだよね?
だったら、そう言えばいいだろうに! 余計な事まで言うからややこしくなるんだろ!!
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