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暫くして、メニューを終わらせた立海レギュラー陣は試合をしているコートへ向かった。
そこでは、跡部と真田が未だ試合をしていた。その隣では、日吉と樺地、そのまた隣では忍足と芥川が試合をしていた。
つまり空いているコートは、1面しかない事になる。
「まだ試合は、終わらないのか?よかったら忍足と向日のペアとダブルスをやりたいんだが」
「お、いいぜー!1ゲームマッチでやってるからすぐ終わるから待ってろよ」
「ジローちゃん頑張れマジ頑張れ!忍足は転けろー!」
「なんでやねん!お嬢ちゃん俺にだけ酷すぎやん」
「おや、あっちの試合は終わったようですね」
ジャッカルが向日に声を掛けるが隣にいる璃亜は、聞こえてるのか聞こえてないのかわからないがジローくんの応援をしていてこっちを向かなかった。
そしてそのあとすぐに試合が終わって試合の組み合わせをジャンケンで決めた。
ちなみに真田と跡部の試合は、未だに続いている。
そして試合の組み合わせは
丸井・桑原対向日・忍足
仁王・柳生対芥川・樺地
赤也対日吉
となった。
璃亜は、どの試合を見ようか悩んでいる様子だったが早苗に勧められて丸井達の試合を見る事にした様だった。
「ほな、お手柔らかによろしゅう」
「こちらこそよろしくな」
「丸井も跳んでみそ?」
「俺様の天才的妙技見せてやるぜぃ」
運が良いのか悪いのか璃亜は、俺等の試合を見るらしい。どうせ、向日がいるし俺等が応援される事はないだろうけど。
いつもなら、俺を応援しろよって言うところなんだけど向日達と仲良いところをあんだけ見せられたら言うに言えない。
しかも今更気付いたけど、なんか俺と赤也は嫌われてるっぽいし。
「璃亜応援しろよー!跳んでやるから!」
「えー?でもがっくんのみそみそムーンサルト見飽きたんだよなぁー」
「見飽きたとか言われとるで岳人。どないするん?」
「くそくそっ!応援したくなるくらい跳んでやるっつーの!」
「おい、ブン太?ボーッとしてどうした?」
「あ、いや…?なんでもないぜぃ」
ボーッと璃亜達の会話を聞いていたらジャッカルに心配された。璃亜は、相変わらず向日達と話してて俺等を気にしてる様子はない。
…やっぱり嫌われてんのかよぃ。
そんな事を思いながらも試合に集中する為に璃亜から目を反らした。
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