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まぁ、頑張れよ。なんて適当な事を言うと向日は、そそくさとドリンク配りに戻った。
残された俺と赤也は、顔を見合わせて小さくため息を吐いた。
そして余り気が進まないが練習は、しっかりとやった。真田にどやされるし。もちろん赤也も真面目にやってた。
暫くして、キャッキャッと璃亜の声が聞こえてそっちを向けば、相変わらず楽しそうに笑う璃亜がそこにはいた。
どうやら、向日をからかってるみたいでワシャワシャと向日の頭を撫でていた。
……あんな顔で俺と話してくれた事ねぇのに。
そんな事を考えていると真田が集合を掛けたので赤也と一緒にすぐに向かった。
「これから氷帝も混ざり練習を開始する。メニューが終わっている者は、試合の許可をする」
「氷帝は、準備運動したらすぐ試合してくれて構わないよ。メニューが終わってからなのは立海の部員だけだから」
「あーん?今すでにメニュー終わってる奴なんかいるのか?」
「俺と幸村、弦一郎は終わっている。それに他のレギュラーもそろそろ終わるはずだ」
「あーん?なら真田、お前は俺様とやろうじゃねぇの」
「うむ、いいだろう!」
どうやら、真田と跡部は試合をする様だ。幸村くんと柳はその試合を観戦するらしく試合は、その後と言った。
他の氷帝の奴等は、氷帝だけで試合をするらしくすでにそこにはいなかった。
ちなみに、璃亜は氷帝の奴等と一緒に行ったみたいだ。
「ブン太、メニュー終わったらダブルスで氷帝の奴等と試合するか?」
「ん、いいぜー!ならさっさと終わらせようぜ…ジャッカルが」
「いや、お前も終わんねぇと意味ねぇだろうが。相手は、忍足・向日ペアが妥当か」
「仁王くんは、氷帝と試合したいですか?」
「ん、どっちでもよか。試合出来るなら誰でもいいぜよ」
「俺も跡部さんと試合したかったなぁ。ま、別に良いッスけど」
みんな試合をする気はあるらしくさっさとメニューを終わらせる事にした。
丸井と桑原は、ダブルスで氷帝と試合をするつもりで仁王と柳生は試合が出来ればいいという考えらしい。
切原は、跡部と試合をしたかったが跡部は真田と試合をする為、とりあえずメニューを終わらせる様だ。
相変わらず、丸井と切原は浮かない顔をしているが真面目にメニューをこなしているので誰も何も言わなかった。
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