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◆◇◆◇◆

いや、まぁ…今更別にいいんだけどね?そもそも、夕飯を食べるのはあたし達だけじゃないし。

だけどさ、この空気はどうにかしてくれませんかね!?



「ていうか、なんで毛利が璃亜といるんだよぃ」

「璃亜ちゃんを独り占めとか絶対に許さないC〜!」

「ははっ、男の嫉妬は醜いでぇ?」

「璃亜さん、これ美味しいですよ」

「璃亜〜!ワイのこれも美味いで〜!!」

「なんてカオス!!」



じゅさと一緒にテーブルに座ると同時に、ブン太とジローちゃんペアとリョーマくんと金ちゃんペアがテーブルに座った訳ですよ。

そしたらこのカオス空間の出来上がり!!

ブン太とジローちゃんは、じゅさに何故か噛み付いてるし。リョーマくんと金ちゃんに至っては、じゅさの存在を無視しているかの様な振る舞いである。

そしてじゅさも無駄にあたしに近いやらで、そりゃあもうカオスにカオスを上塗りですよ!!



「ねぇねぇ!璃亜ちゃん、俺それ食べたいC〜」

「え、これ?はい、あーん」

「へへっ〜、あっ〜…あぁっ!?」

「へぇ、これ美味しいね」

「ちょ、リョーマくん!?」

「あー!コシマエだけズルいで!ワイもワイも!!」

「お前等、少し落ち着けよぃ」



まさかのジローちゃんにフォークを差し出したのに、何故か横からリョーマくんに食べられました。

そして想像以上にショックを受けているジローちゃんは、口を開けたまま涙目である。

いや、まぁ…うん。
まだあるから、そんな泣きそうな顔でリョーマくんを睨むのはやめようね。確かに、リョーマくんが悪いけど。

そして"ワイもワイも!"と凄い勢いで身を乗り出す金ちゃんにもおかずをあげました。

いや、バイキングだからね。食べたいなら、取りに行けって話だけどな!



「璃亜、甘過ぎやろ。俺にもあーんしてや〜」

「なんでだ!?ていうか、自分で食べろ!」

「璃亜、俺にもくれよぃ」

「だから、自分で食え言うとるだろうに!!」

「ん?璃亜に食べさせて欲しいから言うとるんやで?それ、ちょーだい」

「あ、ちょっ!」



そして隣からあたしの腕を引いて、勝手にあたしのものを食べるじゅさである。

いや、まず"食べさせて欲しい"ってなんだ。別にあたしに食べさせて貰ったからって、味は変わらんだろうに。

とりあえず、あたしは食べるのが速い方じゃないから普通に自分で食べろや。

いや、まぁ…普通にジローちゃんにあーんしたのが悪いのか。今度から気を付けよう。みんなに頼まれても困るしな。


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