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とりあえず、じゅさの元気が無かった理由もわかった事だし。そろそろ、夕飯を食べに行こうかな。
さすがにずっと部屋にいる訳にもいかないし。
「まぁ、あたしはそろそろ夕飯を食べに行くけど」
「えぇ…」
「腹が減ったんじゃい」
「せやったら、ここのシャワー借りてええ?」
「は?」
「そしたら璃亜と一緒に飯食べれるやんか」
「どんだけだ。てか、着替えの服ないじゃん」
「取ってくんで!」
「だったら自分の部屋でシャワー浴びろや!!」
そしてどうにもこうにも、あたしと一緒にご飯を食べたいと訴えるじゅさに、仕方なくあたしが折れた。
その結果、何故かあたしがじゅさの部屋で待つ事になった。いや、もう面倒臭いからなんでもいいけどさ。
とりあえず、じゅさの部屋が変に片付いてて違和感がヤバい。まぁ、飛び入りで合宿に参加したから物が少ないって感じなんだろうけど。
篤京さんの部屋とか、なんか私物まみれだったしね。
◇◆◇◆◇
そして暫くして、じゅさがシャワーから出て来た訳だが。
「服を着ろ!バカなのか!!」
「え、下穿いとるやん」
「上も着ろ!そして手当ても、し直しだ!バカ野郎!」
「別にええよ〜。大事ないで?」
「いいから上を着て、こっちに来い!本当に世話が焼けるな!!」
「俺は、璃亜に世話焼かれんなら嬉しいで」
「バカな事言ってないで、はよしろ!あたしは、早く夕飯を食べに行きたいんだ!」
ったく、なんなの?
なんでみんな、シャワー後は上を着ずに出て来たがるんですかね!
あたしがいないなら時なら、別に上を着てなかろうが、全裸だろうが構わないけどさ!あたしがいるんだから、服は着ろよ!!
とりあえず、あたしの言葉に頭を傾げるじゅさは、何故かそのままの格好で向かって来たのでクッションを投げ飛ばした。
こいつ、人の話を聞いてないのか!!
「いたっ…!せやけど、璃亜はホント可愛いわぁ」
「うっさい!バカ!こっちくんな!」
「ん?璃亜が手当てし直してくれるんやろ?」
「だから服を着ろ!!!」
「そんぐらいえーがいやー」
「よくねぇよ!って、来るな来るな!」
「ハハッ、だんないだんない」
そしてあたしの言葉を無視して、上半身裸で堂々とあたしの隣に座るこのバカは何故か笑顔である。
とりあえず、さっさと手当てしてしまおう。
極力、見ない様にすればいいだけだからね。頑張れ、あたし。
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