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「なぁー仁王、あいつホントにフリしてんのか?」

「さぁて、どうじゃろうな」

「でも媚売ってないぜぃ?それにお菓子もくれねぇし」

「わざとかもしれんじゃろ」



正直、女にはうんざりしとる。中学の時からずっとじゃき、さすがに慣れたが。

むしろ、部活中にキャーキャーと騒がれる事に迷惑しとる。

それに無駄に絡んでくるのも、うんざりじゃ。何かと理由を付けて近付いてくる女を何十人と相手にしてれば面倒臭くもなる。



「柳は、どう思ってんだ?」

「彼女がミーハーの確率2%。故に警戒する意味はないと思うが」

「でもあやつのデータは、少ないんじゃろ?」

「基本データしかないから仕方があるまい。そこまでお前が気になると言うなら調べてみるが」

「いや、そこまでせんでええ。ただ、ブンちゃんが余りにも警戒心がないからじゃ」



ブンちゃんは、お菓子をくれる奴にはすぐになつく。さすがに一線は引いてるみたいじゃが、でもそれを使ってブンちゃんに近付く女を見ていると気分が悪い。

まぁ、ブンちゃんのファンクラブの奴等はそこまで過激じゃないし。みんなでお菓子作ってブンちゃんにあげよう。みたいな感じじゃからな。



「仁王は、考え過ぎなんだよぃ」

「ブンちゃんが考え無さすぎなんじゃ」

「でも楠木は、特に害はないと俺も思うが」

「参謀が言うならそうなのかもしれんが」

「てか、女遊び激しい仁王にだけは言われたくないだろぃ」

「誘ったのは、あっちじゃき。俺は、なにもしてないぜよ」



そうじゃ。別に俺から何をした訳じゃなか。あっちから望んで誘ってくるんじゃき、俺は悪くない。

特定の彼女を作らないのも俺が悪い訳じゃない。それにそんなもんは、要らん。

所詮、俺の彼女っていう肩書きが欲しいだけじゃろうし。



「柳の隣の席のやつはどうなんだよぃ?確か、羽川だっけか?」

「あいつに関しては特に問題は無かろう。なかなか話がわかる奴だ」

「確か、頭良いんだよな?」

「あぁ、去年は1度も5位以下をとってない」

「って事は、そんな奴と友達のあいつも頭いいのか?」



その問いに参謀は、答えなかった。と言うか、それが答えなようなもんじゃな。

どう見てもあやつが頭がいい様には見えんし。まぁ、頭が悪いフリしてる可能性もあるが…多分ないじゃろ。

そのあとは、お腹空いただのといつものブンちゃんに戻った。ちなみにあいつは、授業に来なかった。


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