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いや、だからってどうしてこうなったんじゃ。

確かに、試合中じゃないと無理とは言ったが…



「へいへい!宍戸くんビビってるぅ〜!!」

「ビビってねぇよ!!」

「まぁまぁ…宍戸さん。俺等もシンクロの練習が出来るのは有り難いですし」

「じゃ、仁王!よろしく!!」

「いや、よろしくじゃないぜよ。そんな、シンクロするぞ!はい、シンクロした。みたいな感じで出来る訳ないじゃろ」

「頑張れ頑張れ!出来る出来る!!」

「いや、まずはお前さんが頑張りんしゃい」



夕飯を食べ終わるやいなや、なら試合をしようぜ!と適当にコートに向かった璃亜に付いて来た結果がこれナリ。

しかも相手がシンクロが出来る宍戸と鳳という…なんという強運じゃ。さすが璃亜といったところじゃな。

いや、それよりも某熱血元テニス選手並に熱く応援している璃亜に頭を抱える。

そもそも、シンクロは2人の息が合わなきゃ出来んのに俺だけが頑張ってどうするんじゃ。

じゃが、まぁ…やってみるか。



「のぅ、璃亜。1つアドバイスじゃ」

「ん、なんだね!?」

「難しい事は考えなくてよか。俺と一緒に勝つ事だけを考えんしゃい」

「ん、んんっ!?お、おう!よくわからんがわかった!!」

「"俺と"ってところを絶対に忘れるんじゃなかよ。後は、俺が合わせちゃる」

「おう!頑張る!!」



相変わらず、返事だけは良いぜよ。璃亜の事じゃから、本当に意味がわかっとるんか怪しいナリ。

でも、まぁ…璃亜とシンクロ出来たらそれはそれで俺は、嬉しいから出来る事はしてやるナリ。正直、璃亜が他の連中とシンクロするは嫌じゃしな。


―――
――――
―――――



「で、どうじゃった?」

「・・・・・」

「いや、なんか反応しんしゃい」

「うん、なんかヤバかった」

「知能が低そうな感想じゃな」

「なんか頭の中にドバーって来る感じなんだけど真っ白みたいな!!」

「これ、ラケットをブンブン振り回すんじゃなか」



まぁ、結果だけ言うなら璃亜とシンクロは出来た。

じゃが、シンクロしたせいで璃亜の身体の情報まで流れて来て璃亜に負担が掛かり過ぎる事に気付いてすぐにやめた。

そもそも今日は疲れたって言っとったし、これ以上は無理させられん。シンクロが出来たって事だけで十分じゃろうし。

とりあえず、シンクロが出来た事で興奮気味に宍戸と鳳に話し掛けとる璃亜を落ち着かせて今日はもう寝る様に説得しなきゃならん。

明日に響いたら困るナリ。




興奮気味の璃亜さん
(シンクロってヤバいね!!)
(いや、落ち着けよ…)
(本当にシンクロするとは思ってませんでした…)
(いや、もうっ…ドバーみたいな!)
(いや、どんなだよ!)
(まぁ、不思議な感じでよね)
(つーか、ほとんど仁王のお陰じゃねぇのか?)
(それ!あたしなんもしてないの!)
(わかったから璃亜は落ち着きんしゃい)
(まぁ…でもよかったんじゃねぇの?)
(でも仁王とシンクロしても意味ないんだけどな!)
(これ、なんて事を言うんじゃ)

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