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そしてレストランに着いたんじゃが、時間が時間だからほとんど人はいなく、これなら璃亜と2人でゆっくり出来るナリ。

基本的に璃亜の周りには誰かしらいるし、なかなかゆっくり2人で話せんしな。

そして幸せそうに飯を頬張っとる璃亜は、ちょっと寝たせいかテンションが高い様でいつも以上に口数が多い。



「あぁ、今日はマジで疲れたんじゃ〜!やっぱり練習はきついぜ〜!だが、シンクロ出来る気が全然しないぜ!」

「シンクロの練習って、一体なにをしとるんじゃ?」

「ん〜簡単に言えばダブルスの練習かな?まぁ、1ポイント決まる事に色々話し合いというなのダメ出しをされるんだけど」

「ほー。で、璃亜的にもしかしたらシンクロ出来るかもって奴はおらんのか」

「出来る気はしないけど息が合うのは、やっぱりじゅさかな。でも試合でやり易いのは遠野さんだったりするんだよねぇ〜」



なんだかんだで、他の連中とも仲が良いのは知っとったが…まさかあの遠野と気が合うのか。まぁ、確かに裏表がある性格ではなさそうじゃが…あれはあれで色々と問題があるヤツなんじゃがなぁ。

でも、まぁ…種ヶ島と毛利よりは幾分かマシかのぅ。

それにしても…本当にシンクロの練習をしとるんか。普通に考えて無理な気がするが…正直、璃亜なら出来そうなのが怖いのぅ。まぁ、本人は出来る気がしないみたいじゃが。



「ていうか、素朴な疑問なんだけどさ〜」

「なんじゃ?」

「そもそもシンクロ出来るペアってどんくらい居るの?立海だとブン太とジャッカルくん以外に見た覚えないけど」

「俺と柳生も出来るぜよ。まぁ、俺の場合は大体のヤツとはシンクロは出来るんじゃがな」

「チートかよ」



マジでシンクロとか意味わかんなーい。と口を尖らせながら不満を漏らしている璃亜の様子を見る限り、やっぱり出来ない気がすると言いつつもシンクロする気はあるみたいじゃな。

まぁ、璃亜の場合は負けず嫌いじゃし…出来ない気がするけどやってやる!精神な気もするが。

そもそも、テニス初めて1年も経たない璃亜にシンクロをさせようとする方がおかしい話なんじゃがな。いくら、才能があってもシンクロは1人で出来ないからのぅ。



「あっ!じゃあさ、あたしともシンクロ出来んの!?」

「ん〜、いや…璃亜とはどうじゃろうな…」

「なんでや!あたしに問題があるんか!」



いや、璃亜に問題があると言うよりも俺の方に色々と問題があるだけなんじゃが。

それに試合中でもないのにシンクロする意味がないしのぅ。むしろ、試合中以外でシンクロすると色々と損しそうじゃし。

まぁ、試合中は相手に"勝つ"っていう共通の気持ちがあるからシンクロしやすいだけじゃしな。

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