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修二さんと話している内に自分でもわかるくらいに眉間にシワが寄っていっているのがわかった。

・・・最高に気分が悪い。



「そない顔せんでも、別に璃亜に知られたくなかったとかちゃうで?」

「は?」

「ちょ、素の"は?"が出とるやん」

「チッ、アレだよ。毛利は、自分の口からお前に言いたかったんだとよ」

「いや、更に意味がわからないんですけど」

「まぁ、詳しくは俺も知らへんけど毛利も璃亜もお互いに気遣い過ぎやねんて」



肘を付きながらそう言う修二さんは、薄く笑うとあたしの頭をわしゃわしゃと乱暴に撫でた。

あたしが毛利さんに気を遣い過ぎ?いや、それは多分…ないと思うけど。それに毛利さんもあたしに気を遣う理由がない気もするからアレだし。

ていうか、修二さん達に心配(?)されるとかマジでなにしてるんだろう。いや、別に心配される様な事はないんだけど…練習がクソだっただけで。だから、むしろ心配より説教された方が納得出来る。



「まぁ、正直言うて俺は別に今のままでもよかったんやけどな?璃亜とシンクロ出来る率上がる訳やし」

「普通に上がらねぇだろ。こいつが精神的に不安定なら意味ねぇし」

「いや、そこはあれやん?俺のテクニックでどうにかするから大丈夫やって」

「なにが大丈夫なんだよ」

「まぁ、そない難しく考えんでええと思うで?なんやったら、毛利にガツンとなんやねん言いたい事あるやったら言えやボケナス!くらい言うたってええんやで?」

「おい、こいつは本気で言いそうだからやめろ」



いや、確かにそうだ。

前までのあたしなら絶対に言ってた。さっきからなんなんだよ!このもじゃもじゃ!くらいは平気で言ってたに違いない。仮に毛利さんがあたしに言いたくない事だとわかっていても、何かしら文句を言うだろう。ましてや、シンクロ練習に支障が出てる訳だし。

なのに言わなかったのは、修二さんが言うように毛利さんに気を遣ってたからなのか?

・・・いや、違う。



「修二さん」

「ん?どないしたん?」

「あたし、別にあのもじゃもじゃに気は遣ってません」

「毛利ん事、もじゃもじゃ言うん好きやな自分」

「突っ込むのそこかよ」

「あたし、あのもじゃもじゃから逃げてただけみたいです」

「せやな。せやけど、それに気付けただけよかったやん」



いや、まぁ…気付かせたのあなたですけどね。

でもまぁ、だからと言ってすぐにあのもじゃもじゃにすぐに詰め寄る気はないけど。というか、あたしもちょっと色々と思うところがあるし。

とりあえず、明日の練習の時にでもあたしから話そうかな。その時に拒否されたらもう知らん。もじゃもじゃはいなかったいいね?みたいな感じであたしの中から存在を消してやる。


そしてその後は、修二さんがケーキを頼み修二さんが幸せそうにケーキを食べるのを見てから合宿場に帰った。

ちなみに無理矢理アーンで一口食べさせられたけど、マジで美味しかったです。そしてゴチです。




※帰りなう
(やっぱり俺いる意味ねぇじゃねぇか)
(そんな事ないやろ。璃亜は、篤京に懐いとるし)
(あたしは猫かなんかですか!)
(俺だけやと付いて来うへんかもしれんやん?)
(無理矢理連れ出しただろぉが)
(確かに!担がれましたからね!)
(あ、せや。そんな事よりこれあげるわ)
(え、なんすかこれ?)
(このタイミングかよ。ほらよ)
(え、遠野さんまで!?)
(部屋に着いたら開けるんやで☆)
(んなの別にいつでもいいだろ)
(あかん!楽しみ減るやろ)
(よくわかんないッスけど、ありがとうございます)

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