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そして遠野さんに連れて来られたのは、なんかすげぇお洒落なカフェでした。やっぱり遠野さん、女子力たけぇわ。
しかも即行で店員を呼ぶという。あたし、メニュー見てないよ!何を頼むか決めてないよ。いや、あたし金持ってないんだった。
だが、さすがに店員さんの前でグダグダするのも悪いので静かにしていよう。
「おい、お前はなに飲むんだよ」
「えっ?あ、遠野さんのオススメで!ちなみにコーヒー以外でオナシャス」
「ホットコーヒーとロイヤルミルクティー」
そして店員さんが来たと同時に注文する遠野さんマジで半端ねぇ。すぐにメニュー決められる人って凄いよね。あたしは、なにかと結構迷うタイプだから尊敬するぜ。
しかもコーヒー以外って言って、ロイヤルミルクティーを瞬時に選べる遠野さんマジリスペクト!
「あー、なんか食うか?」
「いや、昼飯食べたから大丈夫ッス!」
「お前…女のクセに甘い物は別腹とか言わねぇのな」
「そこまで甘い物が好きって訳じゃないし。そもそも、あたしそんな食べないんで!」
「まぁ、別にいいけどな」
そして暫くして、ホットコーヒーとロイヤルミルクティーが運ばれて来て、いただきますと一口飲んだ。
お、美味しいっ…!
余りの美味しさにコーヒーを啜ってる遠野さんの方をバッと向くと、凄い嫌そうな顔でわかったから静かにしてろと言われた。多分、あたしが大声でも出すと思われたんだろうな!まぁ、出そうとしましたけど!
「それで、なんであたしを外に連れ出したんです?さすがにただ買い物に付き合わせる為じゃないッスよね?」
「あ?まぁ、そりゃあな」
「シンクロ練習についてですか?」
「それでも間違っちゃいねぇけっ…」
「せやけど、本題はそれちゃうでぇ? 」
「うわっ、ちょ、急に後ろから現れないで下さいよ!」
遠野さんの言葉を遮る様にしてあたしに覆い被さりながら登場した修二さんに、思わず飲んでいたロイヤルミルクティーを吹き掛けた。
ていうか、よくこの店だってわかったね!アレか、やっぱり計画的犯行だったのか!
え、じゃあ遠野さんも共犯じゃん。いや、まぁ…普通に考えてそうか。
そして平然とした態度であたしの隣に座り、店員さんにカフェオレを頼んだ。
「ふぅ、なんや待たせてすまんな」
「別に待ってねぇけどな」
「確かに」
「ちょ、そこは話し合わせてくれてもええやんか。ま、ええわ」
「それで?なんであたしを呼んだか話してくれるんですか?」
「まぁ、そう焦るもんやないで。ちゃんと話したるから」
相変わらず、修二さんがいると場の雰囲気がふわふわしてさっきまでの静かな雰囲気がぶち壊しである。
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