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ぐへぇ〜…地味に疲れた。
いやぁ…やっぱりみんなと同じメニューをこなすのは、なかなか難しいのぅ。

結局、あたしは練習メニューを途中でやめた。というか、がっくんに止められました。

がっくんにさっきから集中力切れてるって指摘された上に(ちなみにその指摘さえ気付かなかった)息が絶え絶えだったので素直にやめました。

それにがっくんに迷惑掛けたくないしね。無理してまた体調悪くなったりしたら、がっくんが気にしそうだし。



「ごめんね、がっきゅん」

「だからがっきゅん言うな!まぁ、頑張った方じゃね?俺も後少しで終わるからそこで大人しく待ってろ」

「わかったよ、がっきゅん」

「お前、わざと言ってんだろ!」

「うん、わざとだよ!」

「開き直んな!」



そんなやり取りをしつつ、がっくんの練習の手伝いをした。ていうか、なんかがっくん…また隠れてかなり練習してるんだろうなぁ。

よく見たら相変わらず細いけど、腕にもかなり筋肉付いてるし。それにスタミナ不足も前に克服したみたいだし、やっぱり氷帝って白鳥みたいだな。

なんか一生懸命頑張ってる素振りを見せないって言うかさぁ。まぁ、それをちゃっかり見ちゃったあたしは影で努力してる事を知ってるんだけど。

特にがっくんってプライド高そうだし。絶対に練習してるから!とか頑張ってるんだぜ!みたいなアピールしないし。ちなみにうちの赤也は全力でアピールしてくるよ。まぁ、あいつは褒めて伸びるタイプだから仕方ないけど。


そしてやっと練習が終わって、肩で息をしているがっくんがお疲れ!とあたしの頭をポンポンと撫でた。

やだ、がっくんってば…いい笑顔。

てか、お疲れ様なのはがっくんだけどね!あたし、途中からほとんどなにもしてないからね!



「はぁっ…あっちぃ〜」

「はい、汗拭いて!」

「おっ、サンキュー!やっぱり慣れて来ても、なかなかハードな練習だぜ」

「ねぇねぇ、がっくん?」

「んー?」

「やっぱりがっくんってカッコイイよね」

「…っ!?ぶふっ」



あたしの言葉に隣でドリンクを飲んでいたがっくんが勢いよくドリンクを吹き出して、思わず体を引く。

ちょ、汚いから!なんで吹き出したし!あたし、別に変な事言ってないし!思った事を言っただけなんだけど!?

身長とかあたしと大して変わらないのに、小さい体で頑張ってるがっくんがカッコイイと思ったから言ったのに。

前にブン太も言ってたけど、やっぱりテニスしてて身長がもう少し高ければなぁって思う事が結構多いみたいだし。それに女子で高い方のあたしだって思うくらいだし。

きっとがっくんは、身長の事で悩んだんじゃないかなぁ〜とか思ったりして。でも全然そんな素振り見せないし。

うん、がっくんマジで男前。


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