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そしてイスから立ち上がると同時に何故か、そのまま担がれた。いやいやいや!どうしてそうなった!?



「ちょ、仁!な、なにをするんだ!」

「あ゙ぁ?部屋に戻りたかったんじゃねぇのかよ」

「亜久津〜!部屋に送って行くのは俺がするってぇ〜」

「テメェは信用ならねぇ」

「ふん、貴方もなかなか信用出来ませんがね」

「あぁ?んだと」

「なんで君達はすぐに喧嘩し始めるかな!?しかも喧嘩するならあたしを降ろそうぜ!」



しかしあたしの言葉も空しく…仁はあたしを降ろす気がないらしい。いや、なんでだし。木手師匠と喧嘩するなら降ろせし。

そしてマジで喧嘩するのかとうんざりしていると、仁が鼻で木手師匠を笑うとスタスタと歩き出してちょっと焦る。

いやいや!?えっ?なになになんなの!?まさかのスルー?あの喧嘩っ早い仁がスルー!?どうした!具合でも悪いのか!



「ちょっと楠木くんを置いて行きなさいよ」

「ハッ、テメェに構ってる暇はねぇんだよ」

「ちょ、ちょ、ちょ…まさか亜久津も!?」

「あぁ?うるせぇ」

「いやいや、訳がわからないよ!仁、とりあえず降ろしてよ!」

「部屋に戻りてぇならお前は黙ってろ」

「えっ、あっ…はい」



なんかもうよくわからないけど部屋に戻りたいのは確かなので大人しくしている事にした。そしてあたしを置いて行くように言っている木手師匠や騒いでいる千石くんを無視して、仁はあたしを担いだままレストランから出た。

ていうか、こんだけ騒いでたのに毛利さん達はなんで気付かなかったんだろうか。やっぱり、あいつ等バカだろ。

まぁ、別に部屋に戻ってゆっくり出来るならなんでもいいや。でもさすがに担いだままで部屋に戻るのはどうなんだ。



「ねぇねぇ、さすがにもうレストランから出たんだから降ろしてくれてもいいんじゃないかね?」

「…チッ」

「ちょ、なんで舌打ちした!?意味がわかっ…うわ!急に降ろすなし!」

「あぁ?降ろせって言ったのはお前だろぉが」

「もっと丁寧に降ろしてくれよ!」

「ハッ、んな必要あんのかよ」

「あるに決まってるだろ!本当に仁はよくわからないよ!」

「…あぁ?いいからさっさと歩け」

「ちゃんと歩いとるがな!!」



そしてなんだかよくわからない仁だったが、ちゃんとあたしを部屋まで送ってくれました。やっぱり、仁はツンデレヤンキーでした。

今度美味しいモンブランのお店に一緒に連れてってやろう。きっと仕方ねぇなぁとか言いながら嬉しそうに来るだろう。

アレ?仁、ちょろくね?
いや、まぁ根は優しい子だからね。うん、凄い睨まれてるけどモンブラン大好きとか可愛いから気にしない気にしない。





※レストラン
(結局、璃亜さんいないし)
(幸村達がうっさいからやろ)
(ふふ、あなたに言われたくないです)
(楠木くんなら部屋に戻りましたよ)
(亜久津と一緒にねぇ…アンラッキー…)
(なんで亜久津くん?)
(さぁ。ただ有無を言わさず、連れていきましたよ)
(なんだかんだで、亜久津と仲良いよな)
(えぇ!?なら璃亜先輩の部屋にっ…)
(…そっとしといてやれよ)
(そうですよ。楠木さんも疲れてしまいます)
(余裕のジャッカルと柳生にイラッとした)
((なんでだよ(ですか)!?))

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