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レストランに強制連行されたあたしは、文句を言う暇もなくイスに座らされました。なんなの?コーチのイジメなの?いや、なんかチャラチャラさん達をコーチって呼びたくない。アレだ、テニスの先輩って事で先輩でいいや。なんか無駄にしっくりくるし。
「璃亜、飯食ったん?」
「さっき食べた言うとるがな!どんだけあたしの話聞いてねぇんだよ!」
「せやったら、食後のティータイムやな。なに飲む?紅茶でええか」
「なんなの?結局、あたしに聞いた意味ねぇじゃねぇか!」
「うっせぇな。静かに食えよ」
「いや、だからあたしはもう食べたんですって!ちょ、要らないから!あたし食べたから!」
そして何故か、もう夕飯は食べたって言ってるのに毛利さんがアーンとかしてくるし。マジで人の話聞けよ!
ちょ、竜次さんと越知さん!我関せずと言わんばかりにスルーしないで下さい!あたし、辛いよ!助けて下さい!
そしてあたしがレストランに戻って来た事にみんなも気付いたらしくさっきから視線が痛い!別に好きで戻って来たんじゃないよ?そこんとこ勘違いしないでいただきたい!
「あ、羽川〜!ちょぉ来てやぁ!」
「ちょ、早苗まで巻き込むのやめろし!」
「えぇ?せやかて、月光さんに紹介せなあかんし」
「いや、まぁ確かにね?でもそんなでかい声で呼ぶなし」
「毛利さん、何か用ですか?」
「律儀に来ちゃったよ!さすが早苗だよ!」
「というか、璃亜は部屋に戻ったんじゃなかったの?」
確かに、あたしと早苗は中学の時にここでお世話になった訳じゃないから先輩方とは、初対面ですからね。いや、毛利さんの事は知ってるけど。
そして早苗に普通に突っ込まれた。違うんだよ、あたしは部屋に戻りたかったんだけどチャラチャラさんに捕まったんだよ。だからね?好きで戻って来た訳じゃないんだよ?なんでそんな意味深な笑みを浮かべて毛利さんを見てるの?ちょ、早苗さんこっち向いて。
とりあえず、なんか普通に自己紹介をし始めた早苗と越知さんを遠い目で見つめながら隣でレバーを頬張ってる遠野さんの頬を突っついた。
「あァ?なにすんだよ」
「あたしがここにいる意味ってあるんすかね?」
「ヒャヒャ、ねぇんじゃねぇーの?」
「なら部屋に戻っ…」
「たらあかんで〜。ほい、リンゴジュース」
「紅茶どこいったし!?」
「ん?リンゴジュースの方が美味そうやったから」
「自由だな!」
結局、あたしは部屋に戻る事は出来ず…仕方なくチャラチャラさんが持って来てくれたリンゴジュースをいただいた。
そんでチャラチャラさんが言った通りすげぇリンゴジュース美味くてなんか腹立った。
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