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とりあえず、遠野さんたちがいないんじゃあ謝る事も出来ないし、1人で出掛けるにしても道わからないから出来ないし…なにしようかなぁ。
ていうか、大体の人は出掛けてるんだろうか?立海は合宿場にいるのは早苗と柳くんと仁王だけだとしても他の学校の人達は、結構いるんじゃないかな。
四天宝寺は、絶対にいなそう。普通に全員で遊びに行ってそうだ。
んん〜…でもやっぱりせっかくの休日な訳だし、みんなの邪魔したくないしなぁ。素直に寝ようかなぁ。
とか思ってたら、LINEの通知音がして枕元にあったスマホを確認するとメールやら電話やらが大量だった。まぁ、昨日の夜からまともに確認してなかったから仕方ない。
そして今しがた来たLINEを確認すると、ブン太からでどっち食いたい?と可愛らしいお菓子の写メが貼られてて、あたしは右と返しといた。
それで軽くメールやらを確認してるとあたしが起きる前に仁王から起きたら連絡しろ的なメールが入ってて、起きたーと返信しといた。
あれ?でも仁王って出掛けてないんだっけ?
…やべぇ、あいつぜってぇ部屋に来るじゃん!なんも考えずに返信してしまった!
いやいやいや、仁王の事だからもしかしたら寝てるかもしれないし。ただの確認だけって事もある…と思いたい。
「璃亜、入るぜよ」
「うぎゃ〜!本当に来たし!」
なんてベッドの上で訳のわからない事を考えてたら、ノック音と共に仁王の声が聞こえてあたしが返事をする前に部屋のドアが開いた。
「…?なにを騒いどるんじゃ?それにしても、随分と寝とったな」
「い、いやぁ…まぁね」
「顔色は悪くはないみたいじゃが、昨日の夜は何しとったんじゃ?」
「え、えぇ〜…まぁ、色々?」
「・・・・」
「な、なんだよ!その目は!」
「じゃあ素直に答えんしゃい。昨日の夜は誰と何しとったんじゃ?」
さすがにチャラチャラさん達と酒を煽ってたとは言えなくて、ジトーッとした目であたしを見つめる仁王にどうしようかと必死に言葉を探す。
い、いや…別にチャラチャラさん達と色々話してたって言えば大丈夫だろ。
アレだ、酒を煽ってた事以外は別に悪い事はしてないからね!暴れたりとかしてないし!そうだよ!うん!
「あぁ〜チャラチャラさん達とちょっと話してた」
「…ほぅ、どこで?」
「えー、チャラチャラさんの部屋で」
「本当に話してただけか?」
「だからそうだってば!ちょっと話し込んじゃって寝坊しただけ!」
ていうか、好きでチャラチャラさんの部屋に行った訳じゃないけどな!お酒は途中から進んで飲んでましたけど!
とりあえず、チャラチャラさん達と話し込んじゃったのは事実だからね。不本意ですけど!!
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