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どうにもこうにもあたしと毛利さんは未成年でお酒は、飲んじゃいけないはずなんだけど…
「へェ、お前結構強いじゃねぇか」
「フフン、これでも中学時代荒れてたんで」
「ハッ、お前は真面目には見えねぇしなァ」
「いや、だから…未成年に飲ますなし」
「ん〜璃亜〜お菓子とってや〜」
「毛利は、弱過ぎやなぁ。明日、越知が来るってはしゃいでたからしゃーないわな」
「…だったらもう毛利は寝かせてやれし。後、毛利とこいつに飲ませ過ぎだし」
何故か一緒に酒を煽っている。
いや、あたしはそこまで真面目じゃないし?中学時代が荒れてたせいで、それなりにお酒は飲んでいる。むしろ、結構な頻度で飲んでたのでそこまで弱くはない。
今は、部活やらで飲む機会はかなり減ったがお酒は好きな方なので問題ない。ちなみに最初は、ちゃんと断ったよ?でも一杯だけ一杯だけと言われて飲んじゃえば、もういっか!みたいなノリで飲んでます。
それにしても毛利さんは、弱過ぎだよね。さっきからあたしに覆い被さる様に後ろから抱き付いてるんだけど、いつも以上にヘラヘラでヘロヘロである。
「ていうか、話に付き合うどころか飲みに付き合わされてるんですが」
「細かい事は気にしたらあかんって。それに明日休みなんやし、いけるやろ?」
「おい、酒作れ」
「遠野さんは、なんであたしに言うんですか!自分で作って下さいよ!」
「そう言いながら作るなし」
「そういう竜次さんは、なに飲むんスか!ロックでいいッスか!?」
「勝手に名前呼びにしてるし、こいつ酔ってるだろ。おい、毛利…羨ましそうな顔すんなし」
いや、酔ってないよ!
ただ髭の人って呼ぶのはさすがに失礼かなと!そんでみんなが竜次竜次言ってて名字がわからないとは言えなかったから竜次さん呼びにしたんだよ!
ちょっとテンションは上がって来たけど!まだ意識はあるから酔ってないよ!あたし、まだまだイケるよ!
とりあえず、毛利さんはもう寝そうだし無視してて大丈夫だと思うけど。ちょっと重いからチャラチャラさんに抱き付かせておいた。
え、なにこれ、気持ち悪い。
「ちょ、なにしとるん!毛利の抱き付きとか要らんわ!」
「修さん酷い〜」
「ねぇねぇ、遠野さん遠野さん!!」
「あぁ?」
「なんで篤京に懐いとるん!?そいつ、処刑人やで?こん中で一番危ないヤツやで!」
「チャラチャラさんうっさい!」
「…修二は未だに名前も呼んでもらえてねぇし」
そしてなんだかんだで遠野さんに聞きたい事(髪の毛の事)があったので、毛利さんとチャラチャラさんから逃げるように遠野さんと竜次さんの間に入り込んだ。
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