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そしてなんだかんだで入江さん達と楽しく話したりして過ごしました。

でも遠野さんは、あたしがボール当てられた時の事をネタにし過ぎです。あれ普通は逆だろとか俺だったらプライドが許さねぇとか、ちょっとなに言ってんのかよくわからなかったです。

そして時間が時間だから寮に戻ろうかってなったんだけど、あたしはちょっと散歩したい気分だったから先に寮に戻っててくれとみんなに伝えるとちょたくんが心配だからと一緒に来てくれました。



「璃亜さん、そんな上見たまま歩くと危ないですよっ…」

「えっ…あぁ、ごめんごめん」

「よ、よかった手引きますよ」

「えっ、ありがとー。ちょっと星見たくてさぁ〜」

「なら、そこのベンチに座りますか?」

「ははっ、そだねぇ〜。こんなんで歩いてて転けたりしたら、ちょたくんに迷惑掛けるしね」



そう答えるとゆっくりとあたしの手を引いてベンチに座ったちょたくんは、寒くないですか?とあたしの顔を覗き込んだ。

そんなちょたくんに大丈夫だよと笑ってからゆっくりと空を見上げる。

あぁ、やっぱりこの時季になってくると星が綺麗だなぁ。だから寒くなると星を見たくなる。それになんか最近バタバタしてたから、ゆっくり星を眺める事も出来なかったからね。ていうか、あたしがすぐに寝ちゃうのが悪いんだけど。



「星好きなんですか?」

「え、うん。あたしの実家が田舎でねぇ〜冬場は本当に星が綺麗でさ」

「空気が澄んでるところは、星が綺麗だって言いますよね」

「あぁ、氷帝の辺りは栄えてるしあんまり見えなさそうだもんね。周りも明るそうだし」

「そうですね。だから綺麗な星空を見る機会は余りないんで、ちょっと嬉しいです」

「この合宿場は、なんだかんだで山奥だから星が綺麗だからねぇ。ボーっと見てたらかなり時間が経ってたとかザラでさぁ」



もちろん、寒いんだけどさ…なんか気にならないって言うか、ボーっと星空眺めるのが好きなんだよね。いつもは、ベランダから眺めるんだけどやっぱり実家の方が綺麗だなぁ〜とか思いつつもボーっと見上げてる事が多い。

直射日光がダメっていうのも少なからずあるんだけど、やっぱりなんだかんだで夜が好きだから余計かもしれない。まぁ、1人でいるとすぐ眠くなっちゃうんだけど。

そんな事を思いつつも、さすがにそろそろ戻らないとなぁ〜とゆっくりと立ち上がりちょたくんの腕を引いた。



「そろそろ戻ろっか!あたしは慣れっこだけど、ちょたくんが風邪引いたら困るし!」

「えっ、大丈夫ですよ?」

「いやいや、ちょたくん結構薄着だし。また今度、一緒に見よう」

「いいんですか?」

「もちろん!だからちょたくんもまたピアノ聴かせてね!」

「はい、俺でよければいつでも!」



あぁ、ちょたくんはやっぱり可愛いなぁ。癒されるぜ。

そしてあたしとちょたくんは、一緒に寮へと戻った。




※寮に戻ってる途中
(ちょたくん、明日の予定は?)
(明日ですか?宍戸さんと自主練の予定です)
(出掛けたりしないんだ)
(はい、特に用事はないんで)
(真面目だなぁ。でも無理しない様にね)
(大丈夫ですよ。休みつつの自主練ですから)
(ならいいんだけどね!)
(璃亜さんは誰かとどこかに行くんですか?)
(ん〜まだ決めてなくてさぁ)
(色んな人に誘われてそうですね)
(ははっ、まぁぼちぼちって感じ?)
(よかったら一緒に自主練でも)
(え、うん。考えとくね!)

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