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「#エロ」のBL小説を読む
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10*(3/4)

な、なるほど…。
なんていうか、仲間外れというか連想ゲームというか…確かに、それは黄色が仲間外れになるのかな。

簡単に説明すると色の三原色は、赤青黄。そしてその三色を合わせると黒になる。

で、次が重要で…光の三原色は、赤青緑。そしてその三色を合わせると白になる。

光の三原色は白。
つまり、光の三原色の赤青緑はシロって事になる。

思ったより安直で、わからなかったのが悔しいです。



「うん、奈々ちゃんは普通に頭悪いから、もう絶対にクロじゃねぇわ。真っ白だわ、奈々ちゃんが俺等をどうにかするのは絶対に無理だわ」

「…なんか素直に喜べないんだけど」

「まっ、そもそも怪しい行動と言動をしてるのはあの女の方だし? どう見ても、奈々ちゃんは無害っていうか無能だよねん」

「ふっ、不憫だな」

「そ、それは言い過ぎだからね!」



そして原くんからは、完全シロ判定をいただいた訳だけど…全然嬉しくない。無害で無能とか、酷過ぎる。だけど、否定出来ないから更に悔しい。

とりあえず、此処にいる人達はわたしより頭が良い人なんだなぁ…と思いました。いや、わたしの頭が悪過ぎる可能性の方が高いけどさ。

そしてついでに季節について聞いたら、更に原くんと古橋くんに馬鹿にされました。もうね、この2人はわたしを馬鹿にしかしてないよね!



「はははっ、いやぁ…酷い! いや、確かに季節っちゃあ季節だけどさぁ」

「よく考えろ。南は雪、西は月、東は花だ。流石にわかるだろう?」

「……え、えーと? だから、冬秋春でしょ?」

「ちげぇし、まじで草。いつもなら話通じない奴の相手すんの疲れるんだけど、奈々ちゃんまじで馬鹿過ぎてうける」

「く、くそぅ…」

「雪、月、花だ。これを紙に書いてみろ」

「え、えぇ? えーと…雪、月、花っと…あぁっ! なんか見た事ある!」

「ぶはっ! や、やめてっ…! お腹痛いっ…なに、見た事あるって…っ」



だ、だって…! 本当に見た事ある感じだったからそう言っただけなのに、そんなに笑う事ある!?

"雪月花" なんて、普通の子は知らないと思うんですけど。ていうか、この言葉の意味とか知らないし。なんとなく、見た事がある程度の認識しかないんだけど。

そして、ゲラゲラとお腹を押さえながら笑っている原くんをよそに、古橋くんが "雪月花" について説明してくれたんだけど…うん、全然知らなかったです。



「ひぃっ…腹痛い!」

「原くんは笑い過ぎだからね! ていうか、花宮くん達が寝てるんだからもう少し静かにしなきゃ…」

「物凄く今更だな」

「大丈夫大丈夫。花宮は普通に起きてそうだけど、ザキと瀬戸は絶対に起きないから!」

「えっ…それ全然大丈夫じゃなくない?」

「ふはっ、つまりわかってて騒いでたって事だよなァ? あ? 原ァ?」

「奈々ちゃんが悪い」

「えっ!?」



そして案の定というか、当たり前というか…騒ぐなら部屋から出て行けと青筋を立てた花宮くんに怒られた上に、強制的に部屋から出されました。

なんというか、古橋くんは間違いなくとばっちりです。


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