日常編 | ナノ
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で、結局わたしのマンションに遠慮なく転がり込む真である。尚、真以外は買い出しに行かせたよ。わたしは、場所を提供してやっているので他はやってやらない。

ていうか、準備より片付けが1番大変だからね。どうせ、あいつ等は片付けなんかしないで帰るからな!



「どうせ1時間くらい掛かるだろうし、わたしシャワー浴びてくるから」

「茶ぐらい出せよ」

「勝手に飲めよ」

「お前の次、入るからな」

「なんでだよ、ふざけんな」

「お前がふざけんな。さっさと行って出ろ」



どう考えてもお前の方がふざけてます、本当にありがとうございました。そして今すぐ帰れや、この野郎。

とりあえず、シャワーを浴びたいので真の事は無視してシャワーを浴びましたよ。

普通に明日は学校だし。しかも月曜日だからね、なのになんで誕生日会とかやってるんですかね? バカなんですかね。

で、シャワーを出ると普通にわたしと入れ替わりでシャワーを浴びに行く真にイラッとしつつ、仕方なくスウェットとパンツを用意してあげるわたしはまじで優しい。この優しさが誕生日プレゼントでいいよね、いやまじで。

そんな事を思いつつ、仕方なく冷蔵庫にある物で簡単におかずを作っていると真がまさかのバスタオルのみで登場した。



「テメェ…下着間違えてんじゃねぇよしね」

「は? どれが誰のパンツとかいちいち覚えられるか! 文句言うなら、自分で用意しろや!」

「うるせぇ、早くしろ」

「まじで何様なんだよ! チッ…おらよ、どれだよ!!」

「右から2番目の黒のボクサーだバァカ!」



仕方なく手を止めて、真達のお泊まりタンスの下着の段を開けて、言われたボクサーパンツを全力で投げ付けてやった。

ていうか、なんでわたしんちに普通にお前等のスウェットとパンツが常備されてんだよ、いやまじでさぁ。彼氏でもなんでもない奴等のお泊まりタンスがあるとかいう謎。歯ブラシとかまであるからね、本当に意味がわからないよ。

そんな事を思いながらキッチンに戻るとインターホンが鳴ったので、真に出ろと視線を送ると舌打ちしながらパンイチで玄関へ向かっていった。

だから、人んちでパンイチでうろうろすんなや。



「たっだいまーって、ちょ花宮なんなの? パンイチでお出迎えとか嬉しくないんだけど」

「うるせぇ、さっさと入れ」

「あれ? ここ千夏のマンションだよね、混乱するんだけど」

「もはや、馴染み過ぎてて違和感ねぇもんなぁ…」

「花宮と千夏も所詮は男と女…何も起こらないはずもなく」

「起こるか、しね」



もう本当に近所迷惑だから早くドアを閉めて欲しい。尚、部屋内は防音が完璧なのでまぁ大丈夫。ていうか、やたらと男を連れ込んでるとか言われてるから本当に勘弁してほしい。まぁ、ただのお友達ですって済ませてるけど。

で、一哉達が買って来た色んな店のテイクアウト品で真の誕生日会をしました。ちなみにケーキは嫌がらせの様に甘いケーキでした。

尚、わたし達からプレゼントとは一切ないのは恒例なので突っ込んだら負けである。気が向いたら、後日なんかやる程度だからね。



(ねぇねぇ、酒開けていい?)
(絶対に帰らないからやだ)
(えぇー、いいじゃーん!)
(花宮の誕生日会だから良くね?)
(良くねぇよ。一哉と弘はただ飲みたいだけだろ)
(ウイスキー)
(なにお前も飲む気になってんの?死んで)
(明日、学校だよね。平気なの?)
(健ちゃんもっと言ってやって)
(あ、俺ハイボールね)
(おい、こら。秒で裏切るのやめろ)
(俺はライチハイで頼む)
(おい! 居酒屋じゃねぇんだぞ!)

※かなり遅れたけど、まこたんハピバ!

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