日常編 | ナノ
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そして真へのプレゼント地獄は、部活が始まるまで続いたのであった。基本的に部活は、見学禁止にしているお蔭で助かったぜ。

尚、見学禁止にしたのはもちろん主将兼監督の真である。



「で、なんでそうなるの? バカなの? 死んで」

「今日、俺んちもザキんちも無理じゃん? つまり、千夏んちじゃん?」

「ファミレスでいいじゃん」

「舐めてんのか、殺すぞ」

「舐めてんのはお前だクソ眉毛。そもそも、奢って貰えるだけ有り難いと思えや」

「去年と同じ様にジャンケンで決めれば?」



何故か、真の誕生日会をわたしのマンションでやろうとしてる一哉達に全力で拒否をする。そもそも、誕生日会とかする柄じゃねぇだろうが!

去年なんか、ジャンケンで負けた奴の家で飯とケーキ食っただけじゃねぇか。しかも、強制参加だったからね。尚、場所は健ちゃん家だったので色々と凄かった。ご飯もケーキもクソ豪華だったからね、なんか健ちゃんのお兄さんが張り切って用意してくれてたからね。

しかもお兄さん、お医者さんだから誕生日会には参加出来なかったからね。なのに、プレゼントまで用意してたからね。しかも誕生日でもないわたし達の分まであったからね、まじで大人。

そして去年と同じく、ジャンケンで場所を決めた訳だが…



「はい、知ってた!」

「なんでだよ! やだよ! お前等、無駄に居座るじゃねぇか!!」

「そもそも、花宮と千夏しか無理なのが悪いな」

「今日は、うちは親戚来てるんだよなぁ…」
「兄貴ここんとこ連勤だったから、寝かせてやりたいし」

「弘と健ちゃんは、わかるけで一哉と康次郎の理由は? 下らない理由だったら蹴るからな」

「え、部屋が汚いから無理なんだよねー」
「母さんが友人を呼んでいるみたいでな」

「はい、ギルティ!!」



そして案の定、下らない理由の一哉に蹴りを入れようとしたら普通に抑えられた。おい、その足首を掴むのやめろ! バランス崩すし、パンツ見えんだろうが!!

だが、そんな事はどうでもいいと言わんばかりに帰り支度を終わらせて早くしろとわたしを睨む真にまじでキレそう。

なにジャンケンに勝ってんだよ! 普通、誕生日会って誕生日の奴の家でやるんじゃねぇの? "今日、わたしの誕生日会するからみんなも来てね〜!" みたいなさ。いやまぁ、ちゃんとした誕生日会とかした事ないから知らんけど。

そして一哉がわたしの足首を掴みながら、じゃあ行こっか〜とか言い出してまじで死ねばいいのにって思った。

後、いい加減に足首放せや。

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