日常編 | ナノ
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今日は年に何度かある真の機嫌が頗る悪くなる日である。ちなみにこの日は、わたし達への当たりも強いのでいつも以上に関わらない様にしている。

しかも日曜日なのに、学力強化月間とかいう要らない行事によりまさかの普通に平日扱いで登校日なんですよ。まじでクソなんだが、この学校。しかもよりによってこの日とかキレそう。

そして、朝から真へ渡してくれと渡される手紙やプレゼントの数々に更にキレそうである。

そしてニコニコと渡されたプレゼントを抱えて体育館に入り、部室に入り流れる様にある機械を手に取りプレゼントの上をなぞってから、手紙やプレゼントをダンクシュートした。



「うっざ! だっる! しね!!」

「あ、千夏も来たんだ」

「来たくて来たんじゃねぇよ」

「結局、全員集合してて草」

「ま、まぁ…肝心の花宮がなかなか捕まらねぇから仕方ねぇよな」

「なにサボってんだよ、教室戻れやクソ眉毛」

「うるせぇ。誰が戻るか、しね」



朝からプレゼント地獄だったらしく、早々と部室に逃げ込んでいた様で呑気に読書をしている真にイラッとする。

もうさ、お前さぁ…こうなるってわかってんだからさぁ! 覚悟決めて授業受けるか、潔く学校休めや!!

ちなみにわたしは、覚悟を決めて真面目に授業を受けてますよ。どうせ休んだところで、次の日に地獄を見るんでね。それにわたしの場合、真よりはプレゼントとかは少ないし。その代わり、告白はクソの様に多いけどな!



「それにしても手作りの食べ物からブランド品まであってホスト並で草」

「尚、現金以外は売るか捨てる模様」

「さすクズ、クソ眉毛」

「いや、千夏も同じようなもんでしょ」

「失礼な。わたしは、ちゃんと使用したのを相手に見せてから売ってるでしょーが!」

「売ってて草」

「しかも俺のアカウントで売ってるからね」

「花宮は俺ので売ってるぞ」

「相変わらずのダブルクズで草」



うるせぇ、バカ。
いちいち、貰ったプレゼントを使い続けてたら物が増え過ぎて部屋が埋まるっつーの。

それに、わたしが貰う物に関しては盗聴器とかが仕組まれてたりするから大変なんだぞ。まぁ、盗聴器発見器を持つわたしに刺客はないがな! 尚、部室に入ってすぐに盗聴器チェックをしてたんだけど、アレわたしの私物だからね。

ちなみに盗聴器発見器を買う様に勧めたのは、健ちゃんである。まぁ、前までは普通にプレゼントの受け取りは断ってたからね。それで、盗聴器とかが怖くて断るくらいなら安全って確認すればよくない? で、売れば盗聴器発見器代くらいにはなるでしょ? とか言い出した訳よ。

だから、わたしは悪くねぇ!
むしろ、プレゼントを売るの勧めたの健ちゃんだからね!!


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