日常編 | ナノ
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「ふーん、そんな下らない話してたんだ。で、その流れで健ちゃんがわたしにその提案をして来る意味がわからんのだが?」

「俺の優しさだよ」

「嫌がらせではなく?」

「原にブランドのピアスおねだりされたいなら、それでいいけど」

「……なるほど、確かにそれはクソうぜぇな。それにそっちのが安上がりだしな」

「まぁ、古橋に関してはちょっと好みとかの問題じゃないからアレだけど。変なモノ欲しがられるよりかは、マシでしょ」

「まぁ、康次郎が頭おかしいのは知ってるけどね」



先日、康次郎の好みから誕生日に何が欲しいという話になって色々と康次郎と一哉が暴走していたと健ちゃんから話を聞いた。


正直、あの2人ならいつも通りとも言えるけど…面倒な事になるのは避けたいからね。

で、健ちゃんの提案と言うのがまさかの誕生日会をしてあげればというものだった。まぁ、簡単に言えばわたしがケーキとか料理を作ってあげるみたいな?

ちなみに場所は健ちゃんが提供してくれるらしい。まぁ、わたしん家だと色々面倒臭いしね。ていうか、準備中に普通に一哉辺りが凸して来そうだし。



「面倒だから2人の誕生日が過ぎてから合同でいいでしょ?」

「いいんじゃない? 先に古橋のやったりしたら、原が機嫌損ねるだろうし」

「アイツ本当に面倒臭いよな」

「ある意味、原は分かりやすいから楽だけどね。とりあえず、当日は適当に安物のプレゼントあげとけば大丈夫じゃない?」

「適当に、ねぇ?」



正直、安物のプレゼントと言われてもパッと思い付くモノがないので困るが…まぁ、なんでもいっか。

本命は後日だし。
むしろ、めちゃくちゃ色々とやらなきゃならないのに安物でもプレゼントを用意するだけ偉いよね。

ていうか、誕生日会とやらで作る料理もよくわからんし。適当にあの2人の好きなものでも作ればいいのか? それとも誕生日にはコレっていう定番みたいなのあるのかな。

ケーキは、まぁ…1番面倒臭いけど作るとして他の料理がよくわからんから、健ちゃんを頼ろう。



「誕生日会に必須な料理とかあんの? ケーキは別として」

「別にないんじゃない? 適当に古橋と原が好きそうなモノでいいと思うけど」

「となると、一哉はまぁ…子供舌だからいいけどさぁ。康次郎って好んで食べてるモノとかあったっけ?」

「………手作りパンとか?」

「主食かよ。しかも作るのが好きなだけで、食べるのはついでじゃね? 知らんけど」

「そんな気がしてきた。じゃあ、原の好きなものでいいと思うよ。古橋には、原みたいに好き嫌いないと思うし」

「一哉が好きなものって言ったら、ハンバーグとか唐揚げとか?後、パスタとかグラタンとか」



なんかもう色々と考えてるだけで面倒臭くなって来たので、あんまり深く考えずに適当に作る事にしました。

ちなみに健ちゃんには、料理も手伝わせるつもりである。

とりあえず、どうにかなるっしょ…知らんけど。


※後日、無駄に豪華な誕生日会が開かれたそうな。


※原の誕生日当日
(え、なにこれ?)
(は? 誕生日プレゼントだけど?)
(キレそう)
(貰えるだけ有難いと思えや)
(フーセンガムとか酷い!)
(好きだろ、喜べや)
(違う!そうじゃない!)
(うるせぇなぁ…仕方ねぇな、おまけにフリスクやるわ)
(………千夏きらい)
(なんでだよ!うぜぇな!!)
※プレゼントを適当な安物にしたら物凄く拗ねて大変だった模様。
誕生日会は時間ある時に別で書けたらいいなぁ…と思ってます。

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