日常編 | ナノ
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結局、古橋の好みの話はどこかへいった。というか、いつの間にか原の好みの話に変わっていたというか…勝手に変えられていた。

まぁ、古橋と原は誕生日が近いからね。



「俺は、今なら新しいピアス欲しい!!」

「どうせクソ高いやつだろ」

「Chrome heartsとかRoyal Orderとかどうよ?」

「いや、それ学生が買えるブランドじゃないよね。何故か、原は持ってるけど」

「優しいお姉さんが買ってくれるんだから仕方ない。安めならLION HEARTとかでもいいし、変わり種でVivienneでもいいなぁ」

「普通に全部高いんだよなぁ…それでも、たまにプレゼントしてるヤツいるけどよ…マジで意味わかんねぇ」



何故か、原はシルバーピアスだけはやたらと拘りがあるのか知らないけど…絶対に安いのは買わないらしい。

ちなみにネックレスとかも結構高いのを持ってるんだけど、服装は別になんでもいいらしい。ていうか、普通にシルバーアクセが好きなだけだよね、絶対。

尚、自分のお金で買ったモノは少ない模様。



「この際だから、千夏に頼もうかなぁ」

「絶対に買わないだろ」

「でも千夏だからな、買う訳ねぇだろ! とかキレつつもなんだかんだで買いそうじゃないか?」

「うわぁ…なんか想像出来たわ。なんでだろう…千夏がアホに見えてきた」

「ザキにアホとか言われる千夏に草」



…まぁ、千夏だからなぁ。原とか花宮に比べると金銭感覚はバグってはいないけど、誰かのプレゼントとかになると躊躇わないタイプだしなぁ。

前に花宮に買わされたブランドの財布(賭けに負けた)もそれなりに高いヤツだったし。

ていうか、原の場合は頼む相手によっては普通に買って貰えそうだからヤバイよね。むしろ、原のプレゼントの為にバイトとかする猛者もいるからね。

そもそも、原は千夏からのプレゼントならなんでも喜ぶんだからなんでもいいでしょ。



「つーか、さっきから文句ばっかりだけどさぁ、そういうザキは何が欲しい訳?」

「…いや、別にねぇかな。祝って貰えるだけで嬉しいだろ」

「クソかよ」
「…ふは、きしょ」

「まさかの花宮まで反応したぞ」

「なんでだよ! 普通はそうだろ!! そういうのは気持ちでいいんだよ、プレゼントはただのおまけだろ」

「これが一般人との差だよ。原と花宮には、いい勉強になったね」

「キレそう」
「うざ」



まぁ正直、多少は違うけど俺もザキ寄りの考えだからね。プレゼントとかどうでもいいし。

そもそも、原と花宮は根本的に誕生日に対する思いが全然違うからね。ザキみたいな考えが出てくる訳がないよね。

ていうか、古橋の好みの(ry



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