日常編 | ナノ
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そして、流れというか…ほぼ強制的に高尾の誕生日を祝う事になった訳だが、



「マジで高尾殺す…」

「ぶはっ、えっ、ちょ、そんな怒ります!? しかも笑顔なのこわっ!!」

「まぁ、嘘でもあんな宣言されたら学校だと断れないしね」

「で、なに? 高尾、マジで今日誕生日な訳?」

「いや、今日じゃなくて一昨日ッスね!」

「過ぎてんじゃねぇか!」

「なるほど。祝って貰えなかったから、わざわざ祝われに来たって事ね」

「瀬戸さん、せーかい!!」

「図々しくて草」



もう…さぁ、本当にクソだな!
確かに、おめでとうも言わなかったわたしも1oくらい悪かったかもしれないけど、学校凸は重罪だろ!!

はぁ…明日、昨日のあれは誰だったの? とか質問攻めになるじゃねぇか、ふざけんな。

つーか、知らんフリすればよかった。ストーカーに仕立て上げて逃げればよかった。

普通に反応した事をマジで後悔。



「で、祝われに来たって具体的には何されに来たの?」

「今の千夏からは、蹴りくらいしか出なさそうだがな」

「んー、あんま考えてないッスねぇ! ぶっちゃけ、猫被りの千夏さんと一緒にいると面倒臭いじゃないですか」

「事実だが、学校凸して来たヤツが言うことではねぇな…」

「だから、千夏さんが猫被んなくて済む場所でちょっと祝って貰えればどこでもいっかなーみたいな?」

「ぶはっ、お前マジでメンタルすげぇな。いや、おもろいからいいけど」



で、何故か面白がっている一哉がわたしん家でいいじゃんとか言い出して…マジで強制的にわたしん家に行く事になってキレそう。

尚、わたしは買い出しには一切行かないと断固として拒否したので、高尾と2人で先に帰った。

ちなみに真は、俺は関係ないと言わんばかりに帰ろうとしてたが、逃がす訳もなく一哉と悪ノリする健ちゃんにより連行されていった。バカめ! こいつ等がお前だけ逃がす訳ねぇだろ。

で、遠慮する気もないのか普通にお邪魔しまーす! とか言いながら部屋に入る高尾に腹が立ったので、とりあえず蹴っといた。



「いたっ! つーか、また千夏さん家に来れるとは思ってなかったッスわ〜。てっきり、適当にカラオケとかかと思ってたんで」

「だったらそう言えや。何が悲しくてお前をまた家に上げなきゃならんのだ」

「えぇ〜そんな嫌でした? 今から場所変えます?」

「今更面倒いだろ、しね。制服、着替えて来るから適当に座ってろ。ハンガーそこにあるから、上着は掛けとけよ」

「あっ、了解でっす!」



はぁぁぁ…本当に何が悲しくて高尾を家に上げているんだ。いや、前に上げた事あるけどさ。

まぁ、今更どっかに行くのも面倒臭いし。そもそも、わたしが猫被りしなくて済む場所とかほぼねぇし。片付けが面倒臭い事以外は、わたしは楽だからな。

だが、学校凸までして祝われに来たのは許されねぇからな! ていうか、意味わかんねぇからなマジで。


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