日常編 | ナノ
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まぁ色々とプレゼント内容がぶっ飛んではいたけど、比較的に康次郎の家が普通なのはわかった。おかあさんが御馳走を作ってくれて、お父さんがケーキ買って来てくれて家族でお祝いする感じね。



「ねぇねぇ、ザキから話聞いたんだけどさー。去年の古橋の誕生日はみんなで飯食いに行ったじゃん。って事は、その後に家で更に飯食ってケーキ食ったの?」

「まぁ、そうなるな」

「マジかよ。つーか、そういうのって小学生くらいまでじゃねぇの?」

「特に気にした事は、ないな。母さんが好きでやってる事だからな。予定がある時はきちんと連絡はしているし、嫌ならやめるだろう」

「…いや、誕生日の本人が一番冷めてる事に俺はビックリしてるわ。しかも、去年も別に急いで帰ったりしてなかったよな」

「事前にお前等と夕飯を食べると連絡していたからな」



そして部活の休憩中に一哉が弘から康次郎が家族でお祝いをしていると聞いたらしく、早速絡んでて笑った。更に康次郎が思ったより冷めてて笑った。

いや、そこはこの年になっても祝って貰える事に喜んどけよ。ましてや、プレゼントもちゃんと康次郎の事を考えて選んでくれてんだから。簡単な現金じゃないんだし。

やっぱり、康次郎の家族は普通と言うか…良い人達なんだろうなぁと思う反面、康次郎はマジで頭おかしいと思いました。

そもそも、そんなほんわか幸せそうな家庭で育ったのになんでそんな魚の死んだ様な目してんだよって話である。いや、康次郎も趣味はかなりほんわかしてるけど。むしろ、最初聞いた時はマジで意味わかんなかったからね。



「親はともかく、妹からプレゼントと貰うとか凄くね? つーか、古橋の妹とか見た事ねぇんだけど」

「俺と花宮はあるよ。普通に良い子だったよ」

「目死んでねぇの?」

「死んでないね。愛想良くて誰にでもニコニコしてる感じで、古橋の事大好きだよ」

「は? エロゲかよ」



いや、一哉ブチギレで草。
ていうか、そう考えるとやっぱり康次郎ん家は特に問題がある感じではないよなぁ。なのに、康次郎はどうしてこんなクズになってしまったんだ。

いや、多分元からなんだな。
クズになったんじゃなくて、元からクズだったから仕方ないねみたいなね。

ちなみに多分だけど、わたしも含めてここにいる連中は元からクズだったと思うね。特に真と健ちゃんね。弘はちょっと怪しいけど、クズには変わりないから気にしたら負けだ。

一哉は、なんか家庭環境かなり複雑である意味1番ヤバいからノーコメントで。


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